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一年彼女  作者: 葉月 優奈
五話:一年彼女のいない世界
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中本姫のとてもわがままだ。

俺はマンションを出たのは、あれから一時間後。

そんな中本と俺は、住宅街を走っていた。


学校行の電車は、これを逃すと完全に遅刻だ。

電車に乗り遅れないように、俺は走っていた。


「でもでも、いいじゃない」

「何がだよ、寝坊助姫」

「あら、そんなことを言うと再葉のことを教えないわ」

「ちっ」俺は舌打ちしながら、中本に従っていた。


中本は、俺をゆすっていたのだ。

中本は、俺が再葉のことを知りたがっているのを知っている。

そして、それを利用して俺にモーニングサービスをさせている。

なので、最近はいつも中本と通学するようになった。


「まあ、それはいいから。期末の数学、教えてくれない」

「またか、この前勉強を見てやっただろ」

「だけど、もっと教えてほしいの」

「全く、そういうことは知恵が……」

「ちゃんと教えてよね、でないと再葉の」

「わかっているよ」

中本が、再葉の何を知っているかわからない。

だけど、この関係は一か月近く続いていた。


「それより、再葉は、どんな人間だ?」

「まだ教えてあーげない!あなたが、ちゃんと私に尽くしていないから」

「いつまで続くんだこれは?」

「私はね、再葉とはとても仲のいい関係なの」

「本当にそうなのか?」

「ええ、そうよ。再葉と私は友達みたいなものね」

中本は怪しく笑っていた。

目が細いけど、落ち着いた顔を見せていた。


「一体、どういう関係なんだ?」

「昔の……幼なじみなのよ」

「幼なじみ?」

「ええ、再葉に会って確認すればいいわ」

「なら、俺にそろそろ会わせてくれないか?」

「それは、私に尽くし足りないからね」

中本は、やはり不敵に笑っていた。

そんな俺たちの前には、駅が見えていた。

駅には、すでに俺たちが乗ろうとしている電車が来ていた。



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