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一年彼女  作者: 葉月 優奈
五話:一年彼女のいない世界
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俺は、自分のマンションにいた。

転校生来て数日後、俺はいつも通り学校に行く。

最近は、若葉を探す手がかりもない。

俺は仕方なく、いつも通り学校に行く準備を進めていた。


(今日も学校か)

再葉のいない生活は、いまだに慣れることはない。

たった、一年間だけの俺の彼女。

だけど、いなくなったこの世界はつまらなかった。

まるで世界に色がなくなったかのような、退屈な世界だ。


(俺の色を取り戻す再葉は、どこにいるのだろうか)

俺はいつも、そのことだけを思っていた。

最近は、バイトも戻るようになったけど俺の心は戻らない。


(それにしても、朝早い時間だな、あの姫は)

俺が起きたのは、学校に行く一時間前。

基本的に、こんな早い時間に行くことはない。

だけど、朝食を済ませた俺はすぐにマンションを出ていく。


(あの姫は、いつになったら教えてくれるのだろうか)

それは約一か月前に現れた、あの転校生だ。

中本 芙蓉、彼女の登場は俺の生活を変えた。

それはいい意味ではない。


(再葉の情報と引き換えに、迎えに行くとか……何を考えているんだか)

それはわからないが制服に着替えた俺は、マンションのエレベーターに乗る。

そのまま、エレベーターで上がったのは二フロア上だ。

最上階ではなく、一つ下のフロアに中本が引っ越してきた。

マンションの前、505号室で俺はドアのそばにあるインターホンを鳴らす。


「中本、中本はいるか?」

俺は声を出したが、返事はなかった。

ドアをノックするも、反応がない。


(全く、これだから姫は)

俺は、中本の家の前で待たされていた。

目の前のドアが開くのに、三十分結局俺はそこにいるしかなかった。



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