表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年彼女  作者: 葉月 優奈
五話:一年彼女のいない世界
70/161

070

俺の席は、教室の前から三番目、二つ後ろに再葉の席がある。

もちろん、転校したのでそこはぽっかりと開いていた。

それ以外は、この教室に変化はない。

それにしても、担任が鐘の前に入ってくるのは珍しい。

だけど、その理由はすぐに分かった。


「少し早いが、ホームルームを始める」

教団の前で、担任が点呼を撮り始めた。

そのまま、淡々と俺の名前も呼ばれて返事をする。

一連の行動をしている中、担任がちらちらとドアを横目で見ていた。


「じゃあ、今日はだけど……少し時期がおかしいかもしれないが、転校生が入ることになった」

「え?」クラスの反応は、驚きに包まれた。

騒然とするクラスの中でも俺は、あまり興味がない。


「じゃあ、入って」

担任に言われると、ドアが開く。

そこには長い髪の女が入ってきた。

目が細く、鼻が少し高く色白。


「私は中本 芙蓉といいます。よろしくお願いするです」

黒板に中本は、自分の名前を書いていた。

当然、教室の中でも噂は途絶えない。


「中本の場所は、ああ、とりあえずは四十万の席が空いているな」

「わかりましたです、せんせ」

中本は、男性の担当教師に抱き着く。

そのまま、キスをしようと迫っていた。息をのむ、教室の生徒。

だけど、担任は冷静だった。


「ああ、中本。それはいいから、席についてくれ」

席に着くことを促し、中本の誘惑に打ち勝った。

そういえば、うちの担任はクソがつくほど真面目らしいからな。


「そう、残念です」

中本がそういいながらも、担任から離れる。

そのままカバンを、肩にかけてゆっくりと歩いていく。

だけど、俺のそばに来た時に止まった。


「ねえ、四十万 再葉の秘密、知りたいでしょ」

ボソボソと俺の前で、中本は俺に一言つぶやいていた。

その言葉を聞いた瞬間、俺は今日一番の驚きの顔を見せていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ