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一年彼女  作者: 葉月 優奈
四話:一年彼女の最後の日
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俺と再葉は二年生になった。

この日、俺はデートに出かけていた。

今、俺は遊園地にいる。俺は、再葉と二人で並んでいた。

ワンピース姿でおしゃれをしている再葉と、ロックバンドのシャツに長ズボンの俺。

今日は春先でも少し暑いので、半袖だ。


「アレに本当に乗るのか?」

俺の質問に、無言に答えていた再葉。

そんな再葉と俺の前には行列が並ぶ。

その行列は、絶叫コースターが先に見えた。少しずつ行列が進んでいる。


「俺、ジェットコースター乗るのは小学生以来だな。再葉は?」

「私は、初めてです」

「そうか。じゃあなんで乗るんだ?」

「運命だからです」

また再葉が言う言葉、この言葉に再葉は支配されているような気がする。


「運命って、またそれか」

「はい、私は運命を信じています。

健斗の彼氏になれて、こうして私は幸せですから」

「本当に幸せなのか?」

「え?」俺は再葉に問いただして、再葉が首を傾げた。

俺は、最近起こっている再葉の僅かな変化を見逃さない。

長く付き合うと、相手の細かいところに目がいくからだ。


「幸せですよ」

「本当にか?最近は辛そうだぞ」

「そんなこと……ないです」

やはり含みを持たせて、再葉は言っていた。


「俺でよければ相談に乗るぞ、一応彼氏だからな」

「健斗、優しいのね」

「当たり前だろ」俺も、少し照れくさそうにしていた。

「ねえ、健斗。この時が長く続けばいいと、私は思うの」

「ああ、そうだな。一年彼女だっけ、もうすぐ一年になるのか」

「うん」一年彼女、スタートは去年の六月。

今は五月だから、あと一か月ということになる。


「その一年は、伸ばせないのか?」

「できません、それも運命ですから」

そんな俺の前で、再葉は悲しそうな顔を見せていた。



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