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一年彼女  作者: 葉月 優奈
四話:一年彼女の最後の日
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俺は、確かに再葉に対する考えは変わっていた。

確かに、これが好きという感情なのかもしれない。

最近は再葉に会うだけで、少しドキッとする。

しかし、期限も限られていた。


「一年彼女、この関係をなぜ再葉がこだわるのだろうか?」

「再葉の運命だから、それに関しては必ず話してくれる」

「本当かよ、再葉は秘密が多い」

「女の子は、何かと秘密が多いものだ」

女の子というか、幼女が言ってもあまり説得力がない。


「それにデートの場所も、既に決まっているし」

「運命だからな」

「そこにいきつくのか」

「まあ、そう。だけど健斗には期待している」

「何がだよ?」

「再葉の運命を、必ず変えてくれることを」

「俺が?何も再葉をわからないのに」

「それがいいんだ」美来は、なぜか笑みを浮かべていた。

食事を終えた美来は、大きな椅子からゆっくりと立ち上がった。


「今日はバレンタイン、恋人たちのための日。

再葉の彼氏として、しっかりやってくれたまえ」

「お前は、会社の上司か何かかよ?」

「そうではないが、人生経験豊かな未来は見守るとしよう」

「幼女なのに」

「馬鹿いえっ!美来はお姉さんだ」

小さな子が言っても、やっぱり説得力がなかった。


「再葉は脆いからな。柔らかく、脆く、経験がない、不幸」

「ああ、そうだな」

「それでも、再葉の願いだけはかなえてほしい。

ささやかな彼女の夢だけは、かなえてほしい。

それができるのは、この世界中で健斗だけなのだからな」

美来は、最後に俺にそう言っていた。

俺は、静かに頷いていた。彼女の妙な言葉に、説得力があったから。



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