044
俺が次に目を覚ました時は、自宅にあった。
暗い俺の部屋で、ベッドに寝かされていた。
しかもちゃんと寝巻代わりのジャージに着替えていた。
体を起こした俺は、暗い自分の部屋を見回す。
時計は深夜二時を指していた。普段なら俺は寝ている時間だ。
(あれ、俺は何をしていたのだろうか)
体を起こした俺は、眠るまでの記憶を呼び出そうとした。
だけど、何も思い出せない。
(なんだ、ぽっかりと空いたような)
俺の記憶が、抜けているのか全然思い出せない。
修学旅行から帰ってきて、それから先の記憶がない。
そんな俺の部屋に、ノックする音が聞こえた。
「ケンいる?」姉の声だとすぐに分かった。
「空いているよ」
俺が声をかけると、ドアが開く。
ドアの中の明るい廊下から出てきたのは、タンクトップと短いズボンの女だ。
何よりも、顔が赤い。酒に酔っているので、千鳥足だ。
「雪乃姉……」
「おお、ケン、起きたのね」
「ちょっと、そこは」フラフラした雪乃は、そのまま俺の部屋に入った方と思うと倒れてきた。
俺が、何とか受け止めるが雪乃は俺とあまり伸長が変わらない。
覆いかぶさるように、雪乃が倒れてきた。
「痛いって」
「全く、男どもは……」
「合コンの失敗か」
「そうじゃなくて、男たちが」雪乃がとても酒臭い。
開放するのは、俺も慣れていた。
「とりあえず、俺の部屋に」
「今日、ここで寝る」
「姉貴、だから」俺は眠ろうとする雪乃にあることを聞くことにした。
「俺は、いつ帰ってきた?」
「え、若葉さんと一緒に帰ってきたでしょ」
「若葉?」そんな時、俺の頭に頭痛が起こった。
あまりの痛さに、俺は雪乃を飛ばしてしまった。
その頭痛は、数分間もの間俺を苦しめていた。




