表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年彼女  作者: 葉月 優奈
三話:一年彼女を狙う者
37/161

037

夜にホテルで戻っていた。

食事も終えて、俺はホテルのロビーにいた。

浴衣姿に着替えた俺は、ある生徒に呼ばれていた。

ロビーのテーブルに、その呼び出した生徒は待っていた。

そういえば、食事の時には恵理那はいなかったな。


「来たのね」ミニツインテールの香音がすでにいた。

首には、なぜか黒いカメラをぶら下げていた。

「ああ、なんであんなことをした?」

「決まっているわ、彼女のためよ」

「再葉か?」

『馬走 香音』と『四十万 再葉』はとても仲がいい。

それは、中学が同じな俺もよく知っていた。


「あの写真、あそこで張っていたのか?」

「そう、私は一人で動けるから」

「俺をつけていたってことか?」

「再葉のためだから……」香音は、言いながら目をそらす。

ホテルのロビーでは、ほかの生徒も何人か談笑している。

その中には、恵理那の姿はない。


「そう、彼女には私しかいない」

「香音にとって、再葉はそんなに大切なのか?」

「ええ、彼女は守るべき存在」

「守るべき存在ねぇ……」

香音は、再葉に対しての感情は一貫している。

もしかして、再葉のあの病のことを知っているのだろうか。


「なあ、香音」

「何?」

「香音は、知っているのか?再葉のこと」

「ええ、もちろん。再葉のことは何でも知っている」

「それじゃあ、夜の発作もか?」

俺の言葉に、香音はカメラをいじっていた。


「あなたも知っているのね」

「まあ……な」

「彤弓は使ったことがある?」

「いや……見たことはあるが」

「あなたが、これから再葉と付き合うなら彤弓を使えるようにならないといけない。

再葉は……普通ではないから」

「ちょっと待て、それはわかるけど。具体的にはどうすればいい?」

「再葉には、敵が多いの。病だけじゃない、多くの敵が」

香音は顔を上げて、俺をしっかり見ていた。

どこか冷めた目で、俺を観察しているようにも見えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ