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一年彼女  作者: 葉月 優奈
『一年彼女』投稿23
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夏が終わり、秋がやってくる。

再葉の夏の運命は、時間がつながった。そして、この日は二学期最初の日だ。

まだ、残暑が厳しくて暑い室内。クーラーは全開にしていた。


「暑い……」とろけそうな顔で、俺はベッドの上から起きた。

俺は体を起こすと、汗だくのシャツを脱ぐ。

少しだらしない体が、のぞかせていた。


「痩せないよな、太っているのか」

俺は一瞬、自分の父親を思い出してげんなりした顔を見せた。


「何を、ぶつぶつ言っているのよ」

「だって、暑くて……え?」

俺は声の方を振り返ると、そこには一人の少女が立っていた。

ブレザーを着ていて、かわいらしい女。

長い髪をなびかせて、カバンを両手で持っていた。


「ふ、再葉……どうして?」

俺は驚いた。それでも、再葉はじろじろ俺を見ていた。


「ふーん、ちょっと太ってきたのね」

「な、な、な、なんでいるんだよ?」

「えー、あたしが通したの。面白いから」

そういいながらドアの奥には、声が聞こえてきた。

声だけで分かる、酒焼けした雪乃姉の声だ。

相変わらず、俺の姉はちょっかいばかり出すな。


「健斗、それより……服着替えて」

「あれ、もう時間?」

「今日は、会議でしょ」

「あっ、そうだった」

そうだ、今日は文化祭の会議があった。

二学期最初の日、それが俺の日だ。


「私も一緒だから」

「そうだな、学校に戻ったんだよな」

「ええ、早くしてよね」

「わかったよ」

そう、俺は日常が始まった。再葉と運命を乗り越えた日常が。


「じゃあ、行こうか」

俺は、再葉と共に家を出ていった。



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