表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年彼女  作者: 葉月 優奈
十一話:一年彼女が死ぬ運命
143/161

143

マンションのすぐ下に、公園がある。

小さな子の公園は、再葉とデートをした場所の一つだ。

そこを待ち合わせ場所に指定した俺は、再葉と一緒だ。

まだ待っている人間が来ないから、再葉と見ている。

朝の公園は、サラリーマンが素通りする姿が見えていた。


「ここ、覚えているか?」

「何となくは……」

「俺が再葉と初めてキスをした場所だ」

俺がそういうと、再葉は唇を押さえていた。


「そうですか?」

「覚えていないのだろうな」

「はい、ごめんなさい」再葉がしんみりとした顔を見せた。


「まあ、それならそれでもいい」

「でも、静かですね」

「もともとこのマンションは、再葉も住んでいたんだぜ。

若葉さんと美来と、三人で」

「そうですか、このマンションが」

公園から見上げるマンションは、大きく見える。

この辺りでは珍しい高層の建物だ。


「ほら、あそこ。一番上が再葉の家だったんだ」

「そうですか」

ぼんやりと見ている再葉、しばらく固まっているようだ。


「再葉?」

「あ、ごめんなさい」

「何か思い出したのか?」

「いえ……でも」

何か反応が違う。再葉の記憶が、確実に戻っては来ているのかもしれない。

だけど、それ以上に時間が迫っていた。


「再葉、もう一度キスをするか?」

そんな俺は、ここで迫っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ