014
俺は家に帰ってからも、湖で落ちた時と同じような夢を見た。
あの後、俺は助け出された。
湖に入った俺を、遊覧船のスタッフが助けてくれたらしい。
助け出された俺は、もちろんこっぴどく怒られた。
明日は、学校で起こられると思うと憂鬱になる。
そんな俺が、目を覚ました。
(なんだったんだ、あの夢は)
何度も見ている夢は、俺にとって苦しみしかない。
帰りの電車で、再葉と一緒に帰った。
互いに無口になった俺は、結局再葉に謝れなかった。
謝りたかった再葉は、電車の中で眠っていたからだ。
(こういうのが、再葉が言う運命なのだろうか)
ベッドの上で、体を起こして青いカーテンから朝日が差し込む。
再葉は、運命を信じている。
だけど、俺は信じたりはしない。
結局、メモを見ることはできないし、本人も嫌がっている。
何より嫌がる彼女から、メモを取り上げるのは良心が痛い。
(今日はちゃんと謝らないとな)
俺は再葉に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そんな中、俺は足元に何かを感じた。
「なんだ?足元に」
俺は、ベッドの足元に何かいるのを感じた。
足元のあたりが、大きく膨らんでいる。
「まさか……」
「そう、まさかよ~」
それは俺の足元に隠れた一人の女。
短い髪の女が、下着姿で俺の前で手を広げてきた。




