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俺は再び、再葉のアパートに戻ってきた。
俺は再葉に伝えることはできなかった。
再葉の体調が戻ったことで、俺はここに戻ってこられた。
アパートのリビングで、若葉が出迎えてくれた。
「覚悟はいいわね」
「ああ」
「究極のデートだけど……決まったの?」
「いろいろ考えたんだ。俺は再葉のことをよく調べた。
美来や、香音という周りの二人が俺に教えてくれた。
それぞれが、再葉に対する考えで俺はやるべきことを決めた」
俺は若葉を、しっかり見ていた。
向き合う若葉は、俺の言葉をしっかり聞いている。
「そう、あなたは決意が固まったのね」
「ああ、それより再葉の様子はどうだ?」
「治ったから、来てもらったのよ。
再葉はもう大丈夫よ、ユズリハから医師を派遣してもらったわ」
「ユズリハからの医師?」
「私たちはユズリハだから、いろんな組織についているの。
資金や生活費、様々なバックアップが受けられるわ」
リクルートスーツの若葉は、落ち着いた顔を見せていた。
「その再葉は、どれぐらい活動できるんだ?」
「おそらく一日……二十四時間の間だけ」
「やはり、そうなるのか」
「ええ、再葉に残された最後の二十四時間よ」
「また、倒れたりはしないのか?」
「医師が処置してくれたから、それはないと思う。
ただ、最後の数時間は保証できない」
首を横に振っていた若葉。病み上がりの再葉をデートに連れていく。
それだけで十分はリスクがある。
「再葉の体は、そこまで弱っていたのか」
「再葉は、健気にずっとそれを見せないできた。
だけど、それも限界のようね。
あの子は、よく戦ったと思うわ」
「諦めないでください!俺は、全く諦めていないですよ」
俺の言葉に、若葉が顔を上げた。
「本郷君」
「俺は再葉を救う、一度絶望を見たんだ。
これ以上、絶望になってたまるか」
「そうね、わかったわ」若葉は、そんな決意を見せる俺の手をつかんだ。
「すべて、あなたに託すから。再葉を、よろしくお願いします」
それは、母親のような顔で俺に答えてきた。




