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一年彼女  作者: 葉月 優奈
十一話:一年彼女が死ぬ運命
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俺は再び、再葉のアパートに戻ってきた。

俺は再葉に伝えることはできなかった。

再葉の体調が戻ったことで、俺はここに戻ってこられた。

アパートのリビングで、若葉が出迎えてくれた。


「覚悟はいいわね」

「ああ」

「究極のデートだけど……決まったの?」

「いろいろ考えたんだ。俺は再葉のことをよく調べた。

美来や、香音という周りの二人が俺に教えてくれた。

それぞれが、再葉に対する考えで俺はやるべきことを決めた」

俺は若葉を、しっかり見ていた。

向き合う若葉は、俺の言葉をしっかり聞いている。


「そう、あなたは決意が固まったのね」

「ああ、それより再葉の様子はどうだ?」

「治ったから、来てもらったのよ。

再葉はもう大丈夫よ、ユズリハから医師を派遣してもらったわ」

「ユズリハからの医師?」

「私たちはユズリハだから、いろんな組織についているの。

資金や生活費、様々なバックアップが受けられるわ」

リクルートスーツの若葉は、落ち着いた顔を見せていた。


「その再葉は、どれぐらい活動できるんだ?」

「おそらく一日……二十四時間の間だけ」

「やはり、そうなるのか」

「ええ、再葉に残された最後の二十四時間よ」

「また、倒れたりはしないのか?」

「医師が処置してくれたから、それはないと思う。

ただ、最後の数時間は保証できない」

首を横に振っていた若葉。病み上がりの再葉をデートに連れていく。

それだけで十分はリスクがある。


「再葉の体は、そこまで弱っていたのか」

「再葉は、健気にずっとそれを見せないできた。

だけど、それも限界のようね。

あの子は、よく戦ったと思うわ」

「諦めないでください!俺は、全く諦めていないですよ」

俺の言葉に、若葉が顔を上げた。


「本郷君」

「俺は再葉を救う、一度絶望を見たんだ。

これ以上、絶望になってたまるか」

「そうね、わかったわ」若葉は、そんな決意を見せる俺の手をつかんだ。


「すべて、あなたに託すから。再葉を、よろしくお願いします」

それは、母親のような顔で俺に答えてきた。



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