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一年彼女  作者: 葉月 優奈
十一話:一年彼女が死ぬ運命
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香音と再葉は、ずっと学校で一緒にいた。

これだけ長い間いると、再葉のことをよく知っているだろう。

それは、再葉と行う究極のデートで必要な情報があるかもしれない。


「香音は、ずっと再葉と一緒にいた。

だからこそ、再葉は香音に心を許していた部分があるんじゃないか?」

「そうね、だけど香音は仕事上の付き合いよ」

「仕事上か、これまたドライだな」

「彼女はどう思っていたか、わからないけど……」

「少なくとも再葉は違う」

「なぜ、それが言いきれるの?」

俺は再葉の素の顔を、知っている。

知っているからこそ、俺ははっきりと言えた。


「再葉は、とても感情豊かだから」

「そうなのね、そうかもしれないわ」

「俺は彼氏だぜ」

「恥ずかしげもなく、よく言えるわね」

香音の言葉、俺は言って少しだけ後悔していた。


「と、とにかくだ。再葉の趣味とか教えてほしい」

「残念だけど、彼女はこれといった趣味はないと思う」

「そうか」

「ただ、ロマンチストであることは間違いないわね」

その言葉に、俺は心当たりがあった。

再葉が好きなところは、景観のいい場所が多い。


「そういった意味だと、彼女は人間らしいともいえるな」

「そうね」

「後は何か……」

「高いところが、とても好きなのよ」

「そうか」再葉が、高いところは本当に好きなのだろう。

だけど、俺にはそれと同時にタワーのあの時のあの光景がすぐに蘇った。

あまりにも衝撃的で、悲劇的で、絶望的な出来事。


「デートプランには、高いところを入れた方がいいわね」

「善処する」

「そういえば、美来様にはもう面会した?」

「え?美来は病院に運ばれて……」

「ついさっき、メールが来たのよ」

そういいながら、香音が俺のスマホ画面を見せてきた。



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