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一年彼女  作者: 葉月 優奈
十話:一年彼女の運命の時
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俺がいるのは、ネットカフェだ。

市内にあるここに、俺はこもっていた。

いわゆるプチ家出だ。だが、再葉に残された時間を考えると、学校なんて行っていられない。

黙って俺は、パソコンに向かっていた。


(再葉を救う方法)

俺はメモを見ながら、パソコンに向かう。

記憶、寿命、迫る時間は着実に向かっていた。


(絶対に、運命通りにはさせない)

俺はそんな気持ちで、パソコンを見ている。

それでも、再葉に対して解決策はわからない。


(俺は、再葉を救うんだ)

それは、俺がやるべきことだ。

メモには、チュパカブラの文字が並ぶ。

デートは、本当にこのメモ通りに遂行されていた。

だからこそ、俺はそれを見るたびにデートをしたあの時期の思い出が呼び戻される。


(だけど、できるのだろうか)

俺が見ているのは、タワーのあの日のメモ。

その日が飛び降りるまでの話が、鮮明に書かれていた。

あの時、俺は再葉を救えなかった。


彼女が運命を受け入れて、迷わず飛び降りた。

今度こそ、俺は彼女を救えるのだろうか。

不安と、絶望に満ちたあの日を繰り返したくない。

彼女のいない世界は、俺にとってはもう存在できない世界だった。


(いつしか、俺は再葉を中心に世界が変わっていたんだ)

そうだ、俺は再葉を救わないといけない。

そんな中、パソコンで見ている何気ないウェブバナーに目を向けた。


(これは……そうだったな)

そんなバナーを見ていると、俺の背後に一人の女が入ってきた。


「本郷君、いる?」

それは、中本が制服を着て現れた。

手には、一枚の大きな封筒をもって。



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