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俺がいるのは、ネットカフェだ。
市内にあるここに、俺はこもっていた。
いわゆるプチ家出だ。だが、再葉に残された時間を考えると、学校なんて行っていられない。
黙って俺は、パソコンに向かっていた。
(再葉を救う方法)
俺はメモを見ながら、パソコンに向かう。
記憶、寿命、迫る時間は着実に向かっていた。
(絶対に、運命通りにはさせない)
俺はそんな気持ちで、パソコンを見ている。
それでも、再葉に対して解決策はわからない。
(俺は、再葉を救うんだ)
それは、俺がやるべきことだ。
メモには、チュパカブラの文字が並ぶ。
デートは、本当にこのメモ通りに遂行されていた。
だからこそ、俺はそれを見るたびにデートをしたあの時期の思い出が呼び戻される。
(だけど、できるのだろうか)
俺が見ているのは、タワーのあの日のメモ。
その日が飛び降りるまでの話が、鮮明に書かれていた。
あの時、俺は再葉を救えなかった。
彼女が運命を受け入れて、迷わず飛び降りた。
今度こそ、俺は彼女を救えるのだろうか。
不安と、絶望に満ちたあの日を繰り返したくない。
彼女のいない世界は、俺にとってはもう存在できない世界だった。
(いつしか、俺は再葉を中心に世界が変わっていたんだ)
そうだ、俺は再葉を救わないといけない。
そんな中、パソコンで見ている何気ないウェブバナーに目を向けた。
(これは……そうだったな)
そんなバナーを見ていると、俺の背後に一人の女が入ってきた。
「本郷君、いる?」
それは、中本が制服を着て現れた。
手には、一枚の大きな封筒をもって。




