表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一年彼女  作者: 葉月 優奈
十話:一年彼女の運命の時
126/161

126

俺と中本が制服で住宅街を歩く。

それは、普通の通学風景にしか見えない。

だけど、俺と中本は行先が違う。まもなくして住宅街を抜けると、駅前大通が見えてきた。

この辺りは商店街でもある。


「俺は、運命を変えたい」

「できないわよ」

「できなくてもいい、やらなきゃいけない。

そこで、中本に頼みがある」

「頼み?」

「雲吞だった中本にしか、これは頼めない話だ」

俺は弱った中本をじっと見ていた。


「再葉に関する情報、雲吞で持っているすべての情報を教えてほしい」

「どういうこと?」

「再葉は記憶を失っている。記憶を失ったのは、不死者をやめるためだ。

だからこそ、俺は知りたいんだ。

再葉が、どうやって不死者になったのかを。

資料とか、雲吞にあるだろ」

「ええ、あると思うけど……」

ボスである丁が死んで、混乱している雲吞という組織。

だからこそ、雲吞の情報も必要なんだ。

再葉を救うためには、どんなことだって俺はしないといけない。


「だから、情報提供を求める」

「いいけど、再葉を救うためには難しい道だと思うわ」

「わかっている」

そういいながら駅までの道を、中本と違って横道にそれた。


「ありがとな、感謝する」

「本郷……君」

「再葉は俺が絶対に救う、そしたら今度はお前のことも考えないとな。

後は詳しいことはラインに書いておくから」

俺は背を向けて、商店街の奥へと消えていった。

そんな俺の背中を、中本はじっと見ていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ