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一年彼女  作者: 葉月 優奈
十話:一年彼女の運命の時
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俺は、すぐさま携帯電話から呼びつけられた。

メールの差出人は若葉だ。それを見て、俺は遠くのモールから急いで再葉の家に来ていた。

手狭なリビングに、俺と向き合うのは若葉だ。

若葉の手には、白いメモ帳が見えた。


「見つかったのですね」

「ええ、再葉の部屋にあったわ」

「そうか」若葉が持っているのは、あの白いメモ帳。

再葉が、『運命』というそれはあのメモ帳のことだろう。

チュパカブラが書いたとされるメモ帳に、俺とのデートの記憶がある。


「これで再葉を救える」

「ええ、あなた次第だけど……ね」

「俺は再葉を救いたい」

若葉の問いは、憂いにすらならない。

俺がここにこうしてきているのは、再葉を救うためだ。

そのために、俺はどんなこともする覚悟はできていた。


「ねえ、本郷君に聞きたいのだけど?」

「なんですか?」

「チュパカブラに何を言われたの?

彼に呼ばれて、あなたと二人で話した時に」

「それは……」

「ちゃんと答えて」

俺にいきなり迫ってきた若葉。スーツ姿の眼鏡の女が、俺をじっと見ている。

眼鏡の中にある目は、とても険しい。

俺は首をひねりながら、若葉の方を見ていた。


「聞きたいんですか?」

「チュパカブラは、いつも大事なことは伏せるの。

それでありながら、大事なことは後になってわかって混乱するのはこっちなの!」

「チュパカブラは、雲吞なのか?」

「いえ、雲吞ではないわ」

「ではユズリハなのか?」

「それも違う、どちらにも加担していない」

目をつぶった若葉は、首を横に振っていた。


「単に、彼はこの状況を面白がっている傍観者。

おそらく再葉のことも、大事だとは思っていないわ」

「まあ、そうだろうな」

「だから、聞きたいの。なぜ、あなたなのかを。

チュパカブラが、どうしてあなたを呼んで二人きりで話をしていたのかを」

再度若葉は、俺に対して答えを求めてきた。



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