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一年彼女  作者: 葉月 優奈
九話:一年彼女の原材料
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再葉が死ぬ、それは驚きと悲しみがある。

その言葉を聞いて、俺はチュパカブラを見ていた。

「どういうことだ?再葉は……」

「死ぬ、彼女の運命は変わらない。その時間はあと八十時間ほどというのだろうか」

「マジか……」俺は漠然と驚いていた。

突然の再葉の死亡宣告、信用できなかった。

だけど、それを俺は受け入れていた。


「さっき俺にやったみたいに、できないのか?」

「無理だろう、覇王弓の矢ではない。あれは爆弾の後遺症だ。

彼女がそれを望み、彼女がそれを実行した。

彼女は運命に従い、不死者でなくなろうとする。

だが、それは彼女の死を意味する」

「そんなこと俺がさせない」

「無理だね。君は我らの世界の人間ではない」

チュパカブラは、首をひねっていた。


「それでも君には興味がある」

「なんだよ」

「再葉に君が必要だということだ」

「俺を呼んだ?ユズリハに?」

「そうだろうな、再葉の記憶が時間とつながっていることを若葉は知っている。

ところで再葉は、運命のメモ帳を持っているはずなのだが」

「メモ帳、ああ、あれか」

再葉はよくメモ帳を見ていた。

デートの時も、よく再葉がメモ帳を見てデートをしていた。


「あれは彼女のために書いた、我が作ったメモ帳だ。

彼女は、恋をしたことがなかったからな」

「それがどうした?」

「再葉は記憶を失っている。あのメモ帳にも、それが書かれている。

まずはそれを手に入れろ、あの一件以来どこかに消えたらしいからな」

「手に入れてどうなる?再葉は死ぬことには……」

「それが、再葉を救う方法につながるからな」

「ん?意味が分からないけど」

「難しいことではない。あの爆弾で失ったものは二つ。

一つは記憶で、一つは時間。

その二つは、つながっていないようで実はつながっている。

不死者は時間が巻き戻ることで、不死者でいられる。

だが、再葉は不死者で無くなった。それと同時に体が耐え切れなくなる」

チュパカブラは、歩きながら話していた。


「それだと……」

「そこで再葉が、死ぬ前に記憶を戻す必要がある。

再葉に残された時間は、短い。あのメモ帳には、彼女の時間もかかれている」

「時間……」

「とにかくメモを手に入れて、再葉の記憶を取り戻せ。

究極のデートをするのだ」

「だけど、あれは……」

「君は、再葉の『一年彼氏』なのだろう」

その言葉に、俺の価値がそこにあると俺は悟っていた。



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