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一年彼女  作者: 葉月 優奈
九話:一年彼女の原材料
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俺は黒い矢が刺さっていた。

それは、俺の体にはっきり刺さったがすぐに消えた。

彤弓の矢と、どうやら同じ性質のモノらしい。

そんな俺は、今のところ体に何の変化もない。


「大丈夫なの?」

「ああ」声をかけてきたのは、美来だ。

よろよろとした美来は、俺の方を見ていた。


「何か変化はないの?」

「いや」俺はいつも通り変化はない。

そんな俺は、再葉を見ていた。

いつも通りの、落ち着いた再葉はゆっくりと歩いていく。


「どこに行く再葉?」

「トドメをさします」

それは、丁ではない。中本の方に、静かに歩いていた。


「お前、そんな奴だったのか?」

「はい」

「中本に手を出すな!」

「どうして?」

「お前は、手を汚してほしくないからな」

俺は、倒れている中本をちらりと見ていた。


「彼女が、好きなのですか?」

「それは違う」

「では、なぜ庇うのですか?」

「お前が好きだからだ、再葉」

俺は思わず言ってしまった。

それは俺が秘めていた、再葉に対する感情。

しまったと思い、俺は顔を赤くしている。

だけど、それでも再葉は冷静な顔で俺を見ていた。


「わかった、理解はできないけどあなたの提案を受けましょう。

あなたに助けられていますから」

「提案って」その言葉に、俺は苦笑い。


「それよりも……」

「みんな、大丈夫?」

そんな時、大きな倉庫のシャッターが開いた。

そこには、若葉が驚いた顔で俺たちを見ていた。



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