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一年彼女  作者: 葉月 優奈
九話:一年彼女の原材料
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俺は狙われていた。

倉庫の中で、唯一の一般人で非戦闘員は俺だ。

だから狙われるのは当然だ。


「俺を、撃ってくるなよ」

だけど、そんな言葉はどう考えても通用しない。

ここは戦場だ。俺は逃げ回るしかできなかった。

そんな倉庫の中でも、再葉は敵を引き付けていた。


雲吞の軍人が次々と再葉に襲ってくる。

だけど、再葉は冷静に赤い目で軍人を見ていた。


「消えなさい、死にたくなければ」

「それはお前だ」

「愚かなことを」

再葉は、すぐに消えた。いや、消えたんじゃない。

俺の目にも見えない速さで、軍人に攻撃をしていた。

軍人は人間だ、その再葉の動きはわからない。

わからないが、次々と倒れていく。


「な、なにが……」

「起こったんだ?」

そんなわずかな一瞬で、六人の軍人を倒していた再葉。

だけど、再葉の快進撃はとどまることを知らない。

俺に銃を向ける軍人に、照準を合わせて動く再葉。


「彼には、手を出させない」

「こしゃくな、不死者(ノスフェラトゥ)が」

「お前ごときが……」

だけどそのあとの言葉を、軍人が言うことはなかった。

彼の背後には一瞬だけ再葉が見えて、すぐに消えた。

肉眼で見えない再葉の動きに、軍人が完全に翻弄されていた。


「やはり見事だ」

「丁、あなたはあたしを手に入れたいといった。

だけど、それは絶対に叶わない」

「それはない、欲しいものは何でも手に入れる。

そうやって、この雲吞は大きくなってきた」

いつの間にか、俺のそばには美来がいる。

傷ついているが、意識がある。


「だけど、その快進撃もこれまでだ」

そんな丁は、大きな弓を構えていた。

その弓を見た瞬間、俺のそばにいた美来が驚いていた。



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