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俺は拳銃で撃たれた。はずだった。
俺の前には、一人の少女が前に立っていた。
それは、とても小さな女の子。
苦々しい顔を見せて、鼠色のスーツの男を睨む。
「久しぶりだな、美来」
「あんた、まだ生きていたの?丁」
「ああ、生きていたとも。
お前たち子供を、見つけなければならないからな」
「それは理世数るためでしょ」
美来が、丁というスーツの男に言い放った。
迫力のある中年男の丁は、冷めた目で美来を見ていた。
「お前のような失敗作には用はない。
再葉はどこだ?早く差し出せ」
「再葉を、あなたに会わせるわけにはいかない。
美来だけで十分よ。それに爆弾を……」
「そうか、それでも価値はまだある。
彼女は、最も成功した不死者だからな」
丁が上げた手で、大柄の男が美来に向かっていく。
二倍以上の体の男が、美来に殴りかかる。
しかし、美来は華麗に交わして逆に小さな体が飛び上がった。
蹴り上げた足が、男の顎をとらえてそのまま倒れていく。
「結局、そういうことしかできないのね。雲吞という組織は」
「無論だ、彼らは普通の世界の人間だ。我らとは違う」
「だから、あなたは……」
「いい加減にしてよね、美来」
そんな美来の前に出てきたのは、中本だ。
冷めた顔で、美来のことを見下ろしていた。




