006話
アスカ達は休憩を挟み京を目指していたのだが、【亡霊武者】の軍同士の衝突が近江の国で行われている為にここ美濃の国、大垣城の城下町に足止めされアップデートの日を迎えていた。
「さてと・・・」
アスカはログインして直ぐに運営からのメールを確認する。そこにはアップデートの内容が事細かに描かれていて、最後まで読んだところでポ~ン!とシステム音が鳴り
『スキルオーブを受け取りました』
機械的なメッセージが流れ自身の荷物を確認すると【スキルオーブ】を確認する。アスカはそれをすぐに取り出すと細長い12面体の透き通るクリスタルが現れる。【スキルオーブ】はアスカの手に触れると光だし、その光が収束すると幾つかの文字が浮かび上がる。
【英雄】【勇者】【神子】【剣聖】
【英雄】知性や武勇に優れ、普通の人々では無しえないことを成した者
【勇者】武勇に優れ、自身を顧みず多くの人々に救いをもたらした者
【神子】神に仕え神事を行う者。神の代行者
それぞれに指で触れると説明文が浮かび上がる。
これだけじゃ説明にもなってないし、何か参考になるものは無いのかな?
アスカの意思を反映してかそれぞれの説明文の後に文字が追加される。
【英雄】知性や武勇に優れ、普通の人々では無しえないことを成した者
【腕力】↑↑ 【体力】↑↑ 【器用さ】↑ 【素早さ】↑ 【知力】↑ 【精神力】↑ 【魔力】↑ 【魅力】↑ 【運】↑
【素手】 【剣】↑ 【短剣】 【刀】 【斧】 【鎚】 【杖】 【槍】↑ 【拳】 【飛】
【無属性】 【火属性】 【水属性】 【風属性】 【土属性】 【光属性】 【闇属性】 【聖属性】 【邪属性】 【神属性】
【勇者】武勇に優れ、自身を顧みず多くの人々に救いをもたらした者
【腕力】↑ 【体力】↑ 【器用さ】↑ 【素早さ】↑ 【知力】 【精神力】 【魔力】↑ 【魅力】↑ 【運】↑
【素手】 【剣】↑ 【短剣】 【刀】 【斧】 【鎚】 【杖】 【槍】↑ 【拳】 【飛】
【無属性】 【火属性】 【水属性】 【風属性】 【土属性】 【光属性】↑↑ 【闇属性】 【聖属性】↑ 【邪属性】 【神属性】
【神子】神に仕え神事を行う者。神の代行者
【腕力】 【体力】 【器用さ】↑ 【素早さ】↑ 【知力】↑ 【精神力】↑ 【魔力】↑ 【魅力】↑ 【運】↑
【素手】 【剣】 【短剣】 【刀】 【斧】 【鎚】 【杖】 【槍】 【拳】 【飛】
【無属性】 【火属性】 【水属性】 【風属性】 【土属性】 【光属性】 【闇属性】 【聖属性】↑↑ 【邪属性】 【神属性】↑
ふ~んこれを参考にすればいいのか・・・いやアップデート前のあのメッセージが有るから【英雄】と【勇者】はやめた方が良いかな
アスカは面倒ごとを避けるために【神子】を選んだ。するとポ~ン!と再度音が鳴り
【召喚術】を取得しました。
神々より守護者が与えられました。
【黄龍】【朱雀】【青龍】【白虎】【玄武】が召喚可能となりました。
「はぁ!?」
アスカは思わず驚きの声を上げてしまった。しかし驚いてばかりはいられないとステータス画面を開き確認する。
【黄龍】光を司る龍であり聖獣の王。現在はその力の一部を武器として召喚可能【黄龍の太刀】
【朱雀】火を司る鳥であり南方を守護する聖獣。現在はその力の一部を武器として召喚可能【朱雀の双刀】
【青龍】水を司る水龍であり東方を守護する聖獣。現在はその力の一部を武器として召喚可能【青龍の薙刀】
【白虎】風を司る虎であり西方を守護する聖獣。現在はその力の一部を武器として召喚可能【白虎の双爪】
【玄武】土を司る亀であり北方を守護する聖獣。現在はその力の一部を武器として召喚可能【玄武の六角棍】
なるほど属性武器が召喚できるわけだね・・・だよね?
どれかを召喚しようとしてアスカはその手を止めた。何か悪い予感と言う物が働いたのである。後に分かるのだが宿で召喚などしなくて良かったと心底思うのだが・・・
アスカ達は合流し、近くの草原へと来ていた。それぞれ新しい力を確認するためである。
因みにシャルロットは【聖騎士】、カリナは【狩人】、シズカは【陰陽師】、ハルナは【大隊長】となっている。
「はっ!」
シャルロットは大剣を横に振り抜きファングウルフを切り裂く。その大剣はうっすらと青みを帯びている。【聖騎士】の特殊攻撃は【MP】と【BP】を消費して聖属性の攻撃をすると言う物である。
その後方ではカリナが矢を連射している。
「へ~弓の扱いが上手くなるってだけじゃなくて連射も出来るようになったわね」
「【術】の方は射線が目に見えてるから狙いが付けやすくなっているわね」
シズカも【符矢】を飛ばし的確にファングウルフを貫く。
「こっちはダメだね。武器を渡せばそれなりの動きをするけど・・・」
「先ほどから見ていましたが、教えれば覚えるみたいなので鍛えればかなりの戦力になると思いますよ」
アスカは【ドール兵】を観察し感想を述べる。
「そうか。手痛い出費だが先を考えれば割と良さそうだな」
それぞれが確認し終わったところでアスカは彼女たちから少し離れ【朱雀の双刀】を召喚する。するとどうだろうか空から炎を纏った鳥がアスカへと舞い降り周囲へと炎を撒き散らす。
3月中にあと2回くらいはUP出来るかと思います。




