表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オールド・タイム・ワールド・リンク(仮)  作者: あおい聖
【駿河の国】
48/87

016話

 【神楽舞の神子】とか言われいい気になってんじゃないのか?



 ホントホント何様だよ!



 【天下不武】ノブタカだ! 貴様らのIDは記録した。イベントに参加するしないは個人の自由だ。



 【千成瓢箪】のトウキチや! せや、それにあんさんらのせいで【破邪】系の武具の材料が手に入らんかもしれんていうおまけ付や! 手にできても数量が制限されとんねん! いい加減に~よワレ!



 なっ!? 俺たちが悪いってんのかよ!



 そっそうだそうだ! 力が有るのに参加しないやつがいけないんだろうが!



 直接の参加を拒否されただけだ! 素材の作成で協力してくれることになってたんだ! それをお前らの中傷のせいで決裂しそうなんだよ!



 それにや! 直接協力を断られたんは関東・・・それも江戸のプレイヤーのせいやろが! それ棚に上げ何言うとんねん!



 あっいやそれは・・・



 俺たちがそいつになにしたってんだよ!



 そっそうだ! 何したってんだよ!



 何もせずに見捨てたからだろうな・・・



 見てみぬふり・・・同じことされてもしゃ~ないんとちゃうか?



 間接的にでも協力をしてもらえるだけましなんだが・・・



 あきませんな。この感じやと完全に見捨てられてまうわ



 そんな一部の奴らの為に協力拒否ってその方が間違っているだろ!



 一部ちゅうか下手すりゃ見捨てたもん含めれば加害者は数百人から千数百人、その家族やら関係者含めれば・・・数万人いくんとちゃうんかな?



 厳密に全員を加害者とすればそれくらいいくだろうな



 そんな人数いるわけがないだろ!



 バカ! あるだろ! 去年の事件が!



 ごめんなさい! 見捨てた一人です



 申し訳ない! 無視した1人です






 暫くと言うか数百人規模の謝罪が続く






 と言う訳や! これでも直接協力せい言うんかいワレは!



 すまん。俺らが言い過ぎた・・・



 あの事件の被害者だったのか、それは協力なんかしたくないだろな・・・



 それでも間接的に協力しようちゅう話になってたとこで、あんさんらの中傷するコメントが上がってそれすら拒否されそうな状況やねんぞ!



 まっそう言う訳だから彼らへの中傷コメントは削除してくれ



 分かりました



 はぁ~これを他のとこでもやらなきゃいけないのか・・・



 いやそうとも言えんちゃうか? さっき謝ってたもんらが他でも謝り出してるみたいやし



 本当か! 良し手分けして説明に行くぞ!



 はいは~い分かりましたわ自分イベントスレ行きま



 あっ! 汚い! そこ沈静化し始めてるとこだろ!



 おお~い返事をしろ! くそっ! 仕方がない他へ行くしかないか






 VR世界で日経過したころアスカ宛に1通のメールが届く。



『沈静化終了しました。つきましては出来るだけ早く【神聖水】をご提供いただけるよう願っております・・・【天下不武】ヒデミ』



 それを確認しているアスカの目の前では2つの樽が有り、鑑定できる者が鑑定すれば【神聖水の樽】と表示されていることだろう。



「へ~倍の数用意したのかい?」



 ハルナが訊ねると



「契約では1日にできる量と記載されてますからね」



「フッそれで丸1日かかりっきりで2樽造るあたりお人よしも良いところだぞ?」



 シャルロットは呆れ顔で呟く。



「そこがアスカ君の良いところですよ」



「そうそう、なんだかんだ言ってもお人よし」



「だな。出発も1日送らせましたしね」



 アスカは恥ずかしさのあまり顔を赤く染める。



「次は京へ行くんですよね」



「まっ三河や尾張を通って行くがな」



「【陰陽術】のメッカですし、楽しみです」



 アスカからもたらされた2樽により、幹部クラスが【破邪】系の武具を手に伊豆の国の【葵】との激闘が始まる。



 まずは【天下不武】、タイゲン軍が突撃し、迎撃にうって出た【葵】の後方を【伊賀忍軍】が撹乱し、その間に【六文】に守られた【陰陽連】が箱根を超え相模の国へと入って行く。



 【破邪】系の武具は【葵】のカンストしていたメンバーに特攻を与え、使用し終わった【神聖水】も【神聖水(劣化)】として【破邪】系の武具を持たない物の武具に塗られ微弱ながら効果を発揮する。



 弱点属性での攻撃で次第に追い詰められてゆく【葵】、死に戻った者たちは全員が人工島監獄の牢の中、その情報が流れると抵抗する【葵】から離反者が続出し次々と捕縛されて行く。






 伊豆の国、韮山城



「何故だ! レベルカンストしている俺たちがこうも良いようにやられる!」



 タダトラの声に誰も答えない。なぜならば籠城を決定した瞬間、監獄へと死に戻った【時間旅行者】から指定された手順で脱獄できないとメッセージが届いたことで起きたのだ。


 そう、タダトラ以外の【時間旅行者】は白旗を掲げ投降しだしたのである。こうなってしまっては最早タダトラは正気を失ってしまったのかの如く味方である【葵】の仲間を殺し始めたのである。思わぬ事態に困惑している間にタダトラを残し全てが死に戻りしてしまっていた。






 韮山城を囲む【天下不武】【伊賀忍軍】タイゲン軍の三軍は最後の号令をかけようとしたその時、韮山城の中から禍々しい黒いオーラ・・・瘴気が立ち上り城を包み込むと城が禍々しい姿へと変わり



 ポ~ン! 【ブラックネーム】タダトラにより韮山城が【瘴気満ちる城】ダンジョンとなりました。


 これに伴い各地の瘴気だまりでダンジョンが発生することが有ります


 放置しますと【氾濫】が発生いたしますので積極的にクリアすることをお勧めします


 今後とも【WOL】を節度を持ち生活することを心より願っております

3月は色々と忙しくなるようですので更新は不定期または、4月に入ってからとなることが有りますがお待ちいただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ