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隠蔽されたプロローグ

「生きるということは、壊すということだ。」

青年は言った。

「不平等であふれたこの世界で、死だけは誰にでも平等だ。」

娘は悟った。

「どうしてこうなった。」

少年は問うた。

「私を、独りにしないでほしい。」

少女は願った。

「お願いだから、ぐちゃぐちゃに、壊してしまってほしい。何も考えられないくらいに。」

傍観者は望んだ。

「助けて。暗いよ。怖いよ。お姉ちゃん。どこ?お姉ちゃんは、どこ?」

人形は叫んだ。

「どうか、あのこを救ってやってほしい。」

神は祈った。

「愛してる。どうしようもないくらいに。」

ペテン師は囁いた。

「ツマラナイ。退屈だ。退屈過ぎて死んでしまう。あぁ、ツマラナイツマラナイツマラナイ」

子どもは嘆いた。

「待って!」

その声は闇夜に溶けて消えていった……。

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