告白の返事
ピロン
携帯が鳴っている。おそらくクラスの奴だろう。
『おい瞬、今日茅野さんに告白できたの?』
やっぱりあいつだ。どうせまたフラれた報告を楽しみにしているのだろう
『んー。勢いで告白しちゃった。』
『まじかよ。返事は?もちろんごめんなさいでしょ?』
んなことお前に言われなくてもわかってる。そんなことを考えていると
一階から親が呼んでいる。
「瞬、お前に電話きてるぞ」
ちっ、こんな時間に誰だよ。
「誰から?」
「えっと……。クラスメイトの茅野さんから」
ふーん。茅野……、茅野!?
俺は思わず起き上がった。
階段から転げ落ちる勢いで一階に降りて電話に出る。
「お、お電話かわりました。」
「御手洗くんであってますか?」
「あってるあってる。」
電話越しでも彼女の緊張が伝わってくる。
「直接だったら恥ずかしくて言えないと思って、連絡網見て家に電話しちゃった。
迷惑だったらごめんね。」
「そんなことないよ。」
教室と同じ沈黙の一分間
「あの……今日の返事だけど……。」
彼女の家は厳しいらしく、長い時間は話せなかったが
それからしばらくの間彼女とたわいもない話をした。
ピロン
また携帯が鳴った。
返事を返していなかったことをすっかり忘れていた。
『既読無視か?都合悪くなったからってそれはないぞ。
じゃあ約束通りジュース楽しみにしてるわ。』
『そうだな、約束通り俺にジュース一本おごりな!』




