ショートショートとマジック
みなさん、ショートショートとマジックは
似ていることをご存知でしょうか。
先日のテレビ番組を見て、気づきました。
マジシャン・キラ氏のカードマジック。
3枚のトランプをシャッフルして『A』の場所を当てるという。
興味がある人はネットでその番組を探してみて下さい。
マジックのタネを推理し、禁断の『ネタバラシ』を行います。
マジックもショートショートもタネがあります。
そのタネをどう使って観客や読者を引き付けます。
ただ違うのは、ショートショートは最後にタネを明かしますが、
マジックはタネを明かしません。
ちょっとずるい~。
だから、『ネタバラシ』しちゃいます。
一流?のショートショート作家にはマジックのタネも分かってしまうのです。
それでは、マジックのタネをご覧いただきましょう。
3枚とのトランプを使います。
『ダイヤのA』、『クローバーの2』、『クローバーの3』。
だったかな。
芸能人の見ている中、テーブルの上で3枚のカードをシャッフルします。
「Aはどこですか?」
キラ氏が尋ねます。
タレントらは一斉に指を差す。
そのカードをキラ氏をめくる。
『クローバーの3』が出てくる。
もう一度シャッフル。
そして、またハズれる。
「今度は2枚でやってみましょう」
と言って、一枚のカードを手元に置き、
2枚のカードを伏せてタレントの前にシャッフルする。
キラ氏は一度カードを取り上げ、2枚のカードを見せる。
タレントらは頷く。
『A』と『2』を確認する。
キラ氏は『A』を見せながら静かに置き、
2枚のカードをシャッフルする。
「どちらでしょう」
タレントらは『A』があると思う方を一斉に指差す。
しかし、そこには『クローバーの3』。
もう一枚は『クローバーの2』。
そして、手元のカードをめくる。
そこには『ダイヤのA』。
お~、と歓声が上がる。
これを見た瞬間、分かりやすいマジックだと思いました。
キーポイントは触ってない手元からカードが出てきたことです。
ありえない事、つまりテクニックではないタネがあるということです。
そして、2つの方法を思いつきました。
4枚のカードを使う方法。
カードを重ねて1枚に見せるのは、マジックの常とう手段です。
もう一つはカードに細工がしてある。
ストップ。
さあここでもう一度ネットでマジックを見て、
自分でタネを考えてみましょう。
タネが分かれば、ショートショート作家になれるかもしれません。
ここからはネタバラシです。
何度もみて下さい。
不自然なことに気付くでしょう。
チャ~ンスタイム。
もう一度自分で考えてみましょう。
ネタバラシの前にCMどうぞ!
さきら天悟著
『愛と死のせつな』
文芸社 600円税別
それは、カードの持ち方です。
最後のチャンス!!
もう一度確認してみて下さい。
さきら天悟著
『愛と死のせつな』
文芸社 600円税別
カードの隅を隠すような持ち方です。
もう分かったでしょう。
このネタを推理すると、
『ダイヤのA』のカードの角には『3』のマークが、
反対に『クローバーの3』の角には『A』があるのでしょう。
もう一度見てみて下さい。
しっかりカードを見せているのは『クローバーの2』だけです。
それが分かった時、私のショートショートに似ていると思いました。
観客や読者に勘違いさせ、それを引っ張って、驚かせる。
同じだな~、と率直に思いました。
このネタバラシはキラ氏を貶めるものではまったくありません。
コインのマジックなどまったく分かりませんでした。
このマジックはバレてもいいようなマジックです。
ハンズでも売っているのでは?
自分でも作れると思います。
100円ショップで2つのトランプを買ってきてください。
当たり前ですが、同じトランプですよ。
そして、角の数字を切って貼り付けます。
これで、あなたもマジシャンです。
忘年会、新年会にどうぞ!
是非、お代を払いたいと言われる方がいらっしゃいましたら、
本を買ってください!!
年内、最後の投稿でした。
みなさん、よいお年を!!