ケン=ポーよ、夜明け前がいちばん暗い
絶対負けないからな、声を上げ続けるからな
長かった。とてもとても、長かった。
小さな違和感が大きな不安に変わり、嘘であってくれと調べたものが真実だった衝撃を超えて、何度も膝をつきそうになりながら、ときに休み、励まし合い、ここまできた。心無いからかいや冷やかしに晒されて、周りの無理解や無関心に心乱されながら、それでも、と仲間と肩を組み手を繋いで、ここまできた。それでも、私たちは諦めない。笑われても馬鹿にされても、冷ややかに罵られても、平和がいい。平和な国に生まれて、平和な国で育ってきた。これがどれほどの幸運か、失いかけてやっと気づいた。
ひたひたと、戦争の足音がする。もうそこまで来て、肩を叩こうとしている。どの国のどの人たちも、きっと戦争になるなんて思ってなかった。明日も同じ日が続くと信じて眠りについた。ごく一部の、戦争したがる人たちを除いて。虎視眈々と、火種を撒く人たちを除いて。爆撃で崩れた瓦礫の下に、いつかの私が埋まっている。朝食の皿が洗われないままで粉々になり、お弁当は誰の口に入ることなく砂に塗れて潰れている。趣味で集めた置き物も、お気に入りの漫画も、奮発して買ったワンピースも、何もかも瓦礫の下で、家族も、友達も、同僚も、みんなまとめて瓦礫の下だ。いつかの私。ただ生まれた国が違っただけの、他には何も変わらない私。ネットニュースで見て、可哀想にで流されてしまう、他人事だったいつかの私が、いま、次はお前だと指差している。いま立ち上がらなければ、いま声を上げなければ、次に瓦礫に埋もれるのはお前だぞと、血を吐くような声で背を殴りつけている。
出来ることは少ない。私は一人で、それ以上の数にはなれない。それでも手を繋いでいけば、声を上げていけば、私は私たちになれる。いま、好き勝手しようとしている彼等より、もっともっと大きな数になれる。
心折れそうな時は、楽しいことだけ考えていい。眠れない夜に、不安なニュースばかり追わなくていい。私たちはたくさんいる。いまの平和を愛する人は、憎む人よりきっと多い。休んで、そしてまた立ち上がる。その間は私が繋いでいける。そうやって、戦い続ける。嫌なニュースばかりで、恐ろしい未来しか見えなくて、大声に縮こまりそうになっても、私たちは強い。私たちが、この国の主権者だ。この国は、ほんの少しの人たちのものじゃない。私たちのものだ。無視なんかさせない。好きなだけ踏みつけてみればいい、嘲笑って冷や水かけてみればいい、そうやって私たちを怖がって、せいぜい虚勢を張っていればいい。私たちは負けない。私たちは折れない。たかだか数百人だ。お金があっても権力があっても、たかだか数百人。私たちは、何万、何十万、きっとそれ以上いる。黙らせられると思うな。私たちの国で、好き勝手出来ると思うな。
夜明け前がいちばん暗い。光の少ない暗闇で、私たちは手を繋いで声を上げ続ける。輝かしい朝焼けを、すぐそこにある朝焼けを、私たちは信じている。
憲法よ、夜明けは必ず来るものだから。戦争反対!
→※この戦争反対には、戦争の前準備を含みます。つまり武器輸出解禁とか憲法9条改正とか非核三原則緩めようとか公務員を予備自衛官にしやすくしようとかそういう動きを「戦争の前準備」と見做しています。「いま戦争はしていません」ではなく「これからも戦争はしません」を望んでの「戦争反対!」です。
なんだこれと思った人、国民投票法で検索してみてください。陰謀論だと思った人、改憲草案や2月以降に決まった国家情報会議設置法案、予備自衛官等兼業特例、国旗損壊罪、個人情報保護法改正案、その他自衛隊の動きや防衛工場の国有化などなど調べてみてください。陰謀論だといいなと思ってます、本当に。関連文書のスクショフォルダ名を「もーやだー!!」にするくらい嫌です。日本の話?本当に?と思いつつネットニュースで確認してます。本当なんだ…やだ…と思いつつ声は上げ続けます。負けてたまるか!




