第4章69話:弓の完成
とりあえず【シェルスネークの毒弓】は、俺とラミアリスが使うために2本。
それから予備として、3本の弓を作っておいた。
つまり合計5本である。
さらに強化石によって強化も施しておく。
(あとは毒矢を作るだけだな)
毒矢も作り方はほとんど変わらない。
【シェルスネークの毒腺】
【ミノタウロスアーチャーの矢】
以上の二つを融合するだけだ。
「フラウ、もう一個頼む」
「ふきゅっ!!」
とフラウは返事をして、融合をおこなってくれる。
矢が完成する。
【シェルスネークの毒矢】
である。
矢の先端である鏃が強毒属性を持っており、突き刺さると相手に猛毒状態を付与する。
シェルスネークの毒弓に、この毒矢をつがえて発射することで、さらに毒の効果は高まる。
具体的にいうと……
・毒が回りやすくなる
・毒のスリップダメージが高まる
・毒の持続時間が長くなる
といったものだ。
毒矢の持つ毒効果のほぼ全てを底上げしてくれるのが、シェルスネークの毒弓なのだ。
今後使っていくわけだが、ただし矢の数が無限ではないので、ここぞというときに使用したいところだ。
「ありがとな、フラウ」
と俺はフラウの頭をなでてやる。
「ふきゅきゅ~っ!!」
フラウは嬉しそうにハシャいだ。
ちょうどそのとき、朝食が完成した。
俺たちは朝メシを食い始める。
フラウにも食べさせてやる。
朝食が終わったら、出発だ。
もうナヴァダル荒原や火山に用はない。
「次はどこにいくの?」
「コーレの街にいく」
「街へ? ルーカーは街に入れないでしょ?」
「そうだな。そこをあえて入るんだ。そしてルーカーだとバレて、街から逃亡する」
「……? わざわざ入ったうえで、逃げるってこと? 何のためにそんなことをするの?」
とラミアリスは要領を得ない顔をした。
俺は答える。
「俺たちがコーレの街に立ち寄ったということを、"追っ手"どもに教えるためだ」
指名手配されている俺たちを追っている刺客ども。
そいつらに俺たちの足取りを教える。
そして戦いやすい場所で待ち伏せするのだ。
「ふーん。待ち伏せのために……ね。結構、手の込んだ策を打つのね?」
「今度の相手は、さすがに手強いからな」
「なるほど。ま、とりあえずコーレの街へいけばいいのね。なら、さっさといきましょ」
「ああ」
俺たちは目的地に向かって、ひたすら歩いていく。




