第4章67話:火山2
俺たちは火山地帯を歩き出す。
気温は非常に高い。
少し歩くだけで汗が流れてくる。
坂道になったので、ゆっくりと登っていく。
坂道を登りきるとそこは崖になっており、崖から見張らせる眼下に、溶岩の大河が流れている。
「わぁ……すごい。オレンジ色の川よ!」
とラミアリスが興奮していた。
「溶岩流だな」
「溶岩流?」
「火山の高温によって溶けた岩が、液体状になって流れているんだ」
「へえ」
とラミアリスが感心する。
この溶岩流は火山から流れてきて、どうやら地下へと潜っていくようだ。
そのあと溶岩たちが何処にいくのかは、大自然の精霊以外に知ることはできまい。
「あそこを見ろ」
と俺は溶岩流から少し離れた場所を指差した。
そこには、どす紫色の沼地がぽつりとぽつりと、まるで小さな湖のごとく点在している。
「目的地の毒沼だ。とりあえずあそこまでいくぞ」
「了解したわ」
俺たちは崖を降りて、毒沼を目指す。
毒沼の手前まで辿り着いた。
あの毒沼は猛毒だ。
近づくだけでも毒に冒されかねない。
「これ以上近づくのは危険だ。ここで留まって、シェルスネークを狩る」
「……確かに、蛇みたいなのがいるわね」
サイズはアナコンダ、見た目はガラガラヘビのような、大蛇の魔物がうろついている。
あれがシェルスネークである。
俺は説明する。
「正面から近づくと、思いきり毒液を吐かれるので、後ろから近づいて斬りかかる」
「大丈夫かしら? ちょっと不安になってきたわ」
「お手本を見せてやる」
と俺は言ってから、ザファトロスの剣を取り出した。
一番近くにいたシェルスネークの背後に回りこむ。
そろり、そろりと足音を殺しながら近づく。
そして。
「ふっ!!」
シェルスネークに飛びかかり、剣を突き立てる。
「グギャアアアッ!!???」
頭に剣が突き刺さったシェルスネーク。
悲鳴をあげて、蛇の胴体がのたうち回るが……
やがて力を失い、動かなくなった。
「よし」
「お見事。簡単に倒したわね」
とラミアリスが賞賛してきた。
「今の俺たちなら、一撃で仕留められるぞ」
「攻撃力ばかり鍛えた甲斐があったわね」
そして俺は、まずシェルスネークの首を切り落とした。
さらにシェルスネークの耳の部分を切除する。
そこが毒を蓄えている場所――――毒腺だ。
「この毒腺を素材に使う。ここを回収できれば、他の部位は捨てていい」
「やっぱり捨てるのね。サラマンダーのときも思ったけどさ、もったいなくない? 持ち帰れば何かに使えるかもしれないのに」
「荷物になるからな。必要ない」
と俺は言った。




