第4章64話:強化と別視点
そのあとナヴァダル峡谷を探索することにした。
ここでは採掘できるポイントが非常に多く、強化石と経験石がザクザクと出土する。
経験石に関しては即効で使用してレベルをガンガン上げる。
そして強化石はフラウによって武器強化してもらう。
結果。
【ゴールドソード+55】
【ザファトロスの剣+21】
……となった。
なお、俺の現在のステータスは以下のようになっている。
◆◆◆
名前:ロッシュ
年齢:37歳
適性職:剣士
階級印:第十階級
ユニークスキル:なし
レベル:42
攻撃力:77
防御力:30
敏捷力:23
魔力:5
ステータスポイント:0
装備
ザファトロスの剣+21 攻撃力+115
腕力のリング 攻撃力+5
剛腕のリング 攻撃力+25
攻撃石1 攻撃力+3
ゾイレンの戦衣 防御力+50
◆◆◆
まずレベルが42になった。
ステータスポイントは攻撃力を中心に振りつつ、防御力と敏捷についても強化する。
また攻撃力をアップさせる装備によって、火力を高めている。
ザファトロスの剣、腕力のリング、剛腕のリング、攻撃石などなどである。
おかげで俺の攻撃力の総合は225に達している。
これぐらい火力が高まれば、できることが格段に増える。
(数日もしないうちに、追っ手との戦いになるからな。火力はいくら経っても足りない)
とっくに領主殺しの指名手配が出されているだろう。
俺とラミアリスを殺すための刺客が放たれているはずだ。
その刺客を返り討ちにするための準備を、しっかりと整えておかなくてはいけない。
<他者の視点>
それから数日後。
イザナの領主邸。
そこに3人の男女が集まっていた。
2人は女。
1人は男である。
彼らは、ロッシュとラミアリスを狩るために国から雇われた討伐部隊の一つだ。
たった3人のパーティーであるが、1人1人が精鋭中の精鋭である。
そのうちの1人、ルナが言った。
「まさか、ルーカーが領主を殺すなんてね」
ルナは18歳ぐらいの女である。
髪は赤と黄色の入り混じったロングヘア。
黄色い瞳。
吊り目で、攻撃性の高そうな性格が現れているような、きつい目つきをしている。
戦士服とスカートに身を包んでいる。
「ほんとにびっくりだよね」
とルナは言った。
―――――女領主イザナの死亡。
王都にイザナ殺害の報告が入ったとき、貴族たちは震撼した。
しかし何より皆が驚いたのは、イザナを殺したのがルーカーだという事実である。
最底辺かつ最下層民であるルーカーたちは、一般に、最弱の存在と知られている。
ところが今回、犯行に及んだルーカーは、領主邸の警備兵を幾人も殺してから、領主イザナすら討伐してしまった。
青天の霹靂というべき事態であり、即刻、犯人であるルーカーたちに対して捜索を兼ねた討伐隊が出されることになった。
その討伐隊の一つが、ルナたちであった。




