第4章62話:宝箱
サラマンダーが死んだことを示すように、俺たちの身体に、レベルアップの光が発生する。
サラマンダー討伐の経験値が入り、レベルが上がったのである。
「ふう……やったな」
「すごいわ……本当にサラマンダーを倒せるなんて」
ラミアリスは感動を口にする。
まあ、サラマンダーを倒したなんて、ちょっとした自慢になるからな。
「さあ、崖下におりるぞ」
弓矢をアイテムバッグに片付けてから、俺は崖の降下を始めた。
崖には、ちょうどよく足場にできそうな突起や出っ張りがある。
それらに飛び移りながら、下へ下へと降りていく。
ラミアリスも俺の後に続いて、崖を降りる。
やがて2人で、崖下に到着した。
すぐ近くにサラマンダーの遺体が転がっている。
視界の斜めの位置に、洞窟があった。
俺はその洞窟を指差す。
「あそこに洞窟が見えるだろ?」
「ええ」
「サラマンダーを倒すと入ることができる。あの洞窟の中に宝箱があってな。それがお目当てのアイテムだ」
そう告げてから、俺は洞窟の中に足を踏み入れた。
ラミアリスがついてくる。
すぐに行き止まりになり、宝箱がある。
お目当ての宝箱だ。
さっそく開ける。
そこに入っていたのは、剣である。
その剣を手に持って、いったん、洞窟の外に出る。
サラマンダーのいた広場に戻ってくる。
ここでドロップできたアイテムを検分する。
俺が拾ったアイテムは【古びた大地の剣】である。
茶色に錆びついた、年代を感じさせるショートソードだ。
「古風な剣ね……」
とラミアリスがぽつりとつぶやいた。
「こいつに、ザファトロスの骨を加えると、新しい武器になるんだ」
「へえ」
というわけで、まずザファトロスから回収できた素材【ザファトロスの骨】をアイテムバッグから取り出す。
さらにフラウを召喚した。
「フラウ、この剣と骨を調合してくれ」
「ふきゅっ!!」
了解、という意思表示をしたフラウ。
【古びた大地の剣】と【ザファトロスの骨】を調合する。
数秒後。
剣と素材が融合し、美しい一本の刀剣が完成していた。




