表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能力だからと追放されたオッサン、ゲーム知識で全ての敵をねじ伏せる  作者: てるゆーぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/97

第3章51話:地下


扉を開ける。


そこは小さな部屋だ。


中央奥ちゅうおうおくに、地下へと続く階段がある。


「あの階段の下に領主がいる。準備をしておけ」


と俺は小声こごえでラミアリスに伝えた。


「わかったわ」


俺たちは階段を降り始める。


らせん階段である。


降りる。


降りる。


やがて最下層に到達する。


古びた扉があった。


その扉を開ける。


広い部屋だ。


壁際かべぎわに、照明として光魔石ひかりませきが配置されており、部屋の内部は明るい。


床に大きな魔法陣まほうじんが描かれていた。


魔法陣の端に二人の女性がいた。


一人は高級そうな魔法のローブを着た女性。


彼女こそ領主――――イザナだ。


そしてもう一人はルーカー。


彼女はボロを着た状態で、魔法陣に倒れ、おびただしい血を垂れ流している。


おそらく死んでいる。


この部屋で何がおこなわれていたのか。


なんとなく察せられる光景である。


「む!?」


女領主イザナが、俺たちの存在に気づき、視線を向けてくる。


イザナは亜麻色あまいろのロングヘアをした中年の女性だ。


目つきはながで、鋭い。


気品を感じさせるたたずまいだが、同時に、嫌な雰囲気をビンビンに感じさせる風格もある。


彼女のローブは、血に濡れていた。


「侵入者? 警備の者どもは何をやっていた……?」


とイザナが口にした。


俺は告げる。


「警備は突破してきた。あんたの命をもらうぞ、女領主おんなりょうしゅイザナ」


「なるほど、刺客しかくというわけか。……む? お前たち、もしや、ルーカーなのか?」


どうやら階級判定魔法を使ったらしい。


俺は答えた。


「ああ、そうだ」


「なんと……! ルーカーが、私を暗殺しにくるとはな。くくくく、げに面白きこともあるものよ」


くつくつとイザナが笑う。


そのときラミアリスが尋ねた。


「あなた……この部屋で何をしていたの? そのルーカーの女性は……」


「ああ、もう死んでいるさ」


「!!」


「このルーカーはにえだ。上級魔族じょうきゅうまぞくを召喚するためのな!」


足元に広がる魔法陣は、上級魔族を召喚するための召喚陣しょうかんじんだ。


必要なだけの生け贄を捧げたら、上級魔族が召喚されるという仕組みである。


例によってルーカーは人間扱にんげんあつかいされておらず、召喚のための道具として利用されたのだろう。


「相変わらず、ルーカーの扱いは最悪で、嫌になるわね」


とラミアリスは嘆くように言いながら、肩をすくめた。


イザナは尋ねてくる。


「それで……暗殺の目的は、ルーカーの窮状きゅうじょううれいてか? それともルーカーをしいたげる貴族への復讐か?」


その問いに、俺は答えた。


「いいや、復讐でもなければ、世直しをするつもりもない」


「では、なぜだ?」


「答えるつもりはないな」


と俺は言った。


「くく、そうか」


とイザナはあいづちを打ってから、告げた。


「ちょうどいい。生け贄の数が足りないと思っていたところだ。お前たちを殺して、補充することにしよう」


イザナがアイテムバッグから魔法杖まほうづえを取り出し、殺意をにじませた。


俺たちも臨戦態勢りんせんたいせいを取る。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者は他にもいくつか作品を書いております!

以下は恋愛ざまぁ系の短編小説です。よろしければこちらもお読みください↓

追放聖女、復讐する

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ