第3章48話:強化終了
というわけでフラウを召喚する。
「フラウ……お前に頼みたいことがあるんだ」
「ふきゅ?」
「武器の強化をお願いしたい。やってくれるか?」
「ふきゅきゅー!」
俺の言葉を理解しているのか、フラウが肯定するようにうなずいた。
フラウの了解が得られたので、俺は強化石を取り出した。
「ラミアリス。ゴールドソードを」
「はいはい」
ラミアリスがゴールドソードを差し出してくる。
俺はソレを、シルバーソードと一緒に、フラウの前に置いた。
「この強化石を使って、ゴールドソードとシルバーソードを強化してくれ」
「ふきゅっ!」
フラウが了解する。
そして強化石を使って、武器強化を始めた。
何か特別なことをするわけではなく、フラウが目を閉じて念じるだけだ。
それだけで強化石とソードが融合され、強化が完了する。
数分後。
ゴールドソードおよびシルバーソードの強化が完了した。
強化値は……
ゴールドソード+37
シルバーソード+24
である。
「ゴルソとシルソの強化は完了だな。これだけ強化しておけば竜だって狩れるぞ」
「そ、そんなに強くなったの、この剣?」
「ああ」
特にゴールドソード+30以上は、地竜や水竜にもダメージを与えられる火力が出せる。
竜に近接戦を仕掛けるのは危険なのでやるつもりはないが、理論上は、現在のレベルでも竜を倒すことは可能だ。
なお、ここまで集めてきた強化石を全て使い切った形である。
「ありがとな、フラウ。お前のおかげで、俺たちは一段と強くなったし、必要なアイテムを揃えることができた」
「ふきゅ!!」
俺はフラウの頭を撫でた。
フラウは嬉しそうに、和やかな顔をする。
可愛いスライムである。
「さあ、用事は済んだ。もうラッバール渓谷に用はない。移動しよう」
そう告げて、俺はフラウを召喚石へと戻した。
俺たちはラッバール渓谷をあとにした。
そこからは領都へと一直線だ。
途中、手に入る強化石を回収して、武器強化もおこなっておく。
武器については
ゴールドソード+40
シルバーソード+31
……まで進化する。
(これだけあれば、領主戦は楽勝だな)
と俺は確信した。
そうして俺たちは、数日後。
ついに決戦の場である領都へとたどりついた。




