表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能力だからと追放されたオッサン、ゲーム知識で全ての敵をねじ伏せる  作者: てるゆーぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/67

第1章16話:不意打ち

そして。


「ッ!!」


俺たちは矢を放った。


茂みの裏から、衛兵2人の背中へと、矢が飛んでいく。


命中する。


「いっ!!?」


「あがっ!?」


衛兵たちの背中に矢が突き刺さる。


男のほうはられた衝撃で転倒し、女のほうは膝をついた。


俺たちはすぐさま武器を持ち替えて、茂みから飛び出す。


「ふっ!!」


起き上がろうとしていた男の後頭部こうとうぶに、俺は斧を振り下ろす。


「あぐがっ!!?」


斧が男性衛兵だんせいえいへいの後頭部に突き刺さる。


声にならない声をあげて、男は絶命した。


「ひっ!」


女性衛兵じょせいえいへいが慌てて立ち上がって逃げようとする。


しかし、矢が突き刺さった状態ではロクに走れず、ふらついた。


その、おぼつかない足に、横からフラウがタックルをかます。


「あうっ!?」


フラウのタックルによって、女性衛兵が体勢を崩し、転倒した。


なんとか起き上がる。


女性衛兵の正面に、ラミアリスが回りこんでいた。


女性衛兵の顔が恐怖にゆがんでいる。


「や、やめて……!」


と女性衛兵が懇願こんがんした。


しかし。


「死ね」


ラミアリスは吐き捨てるような声でつぶやき、短剣の刺突しとつをおこなった。


女性衛兵は回避することができずに、直撃する。


みぞおちに突き刺さった短剣。


「ご、ふ……!?」


女性衛兵が血をいた。


ラミアリスが短剣を引き抜き、また突き刺す。


その二度目の刺突により、女性衛兵の目から光が消える。


ラミアリスが短剣を再度引き抜くと、女性衛兵は崩れ落ちるように倒れた。


「制圧完了だな」


まずは衛兵2人を撃破である。


「呆気なかったわね」


「ふきゅ!!」


とフラウが声をあげる。


「きちんと準備をしていけばこんなもんだ」


待ち伏せ。


不意打ち。


弓矢。


こちらにはユニークスキルがない。


正面きってのバトルだと、どうしても不利だ。


だから頭を使う。


策を講じる。


そうすれば無傷で12人を突破することは可能である。


(ただ、衛兵隊長だけは強いからな……あいつだけはガチる必要があるが)


ゲームでも苦戦させられた相手だ。


ただ、それゆえに戦い方が完璧に頭に入っている。


問題なく突破できるだろう。


「戦利品を回収しておこう」


と俺は言った。


ラミアリスと手分けして、倒した衛兵2人から武器やアイテムを回収する。


持っていたのは回復ポーションと解毒薬だ。


なお、2人ともショートソードを持っていたので、今後使っていくことにする。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者は他にもいくつか作品を書いております!

以下は恋愛ざまぁ系の短編小説です。よろしければこちらもお読みください↓

追放聖女、復讐する

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ