確認と混乱と話すと
真生はスカリグに魔王になりたいのかと単刀直入に聞き……。
玉座に腰かけると真生は目の前に居るスカリグを見すえ話し始めた。
「早速、聞きたいことがある」
それを聞きスカリグは何を聞きたいのかと思い真生をみる。
「俺は魔王になる。それに対してスカリグ、お前はどう思っている?」
「お前だなんて……そうそう、そうですわねえ。私からみて、マオ様は魔王として相応しいと思っているのですわ」
「じゃあ、スカリグは魔王になる気がないってことなのか?」
そう問われたスカリグは頭にハテナを浮かべ小首を傾げた。
「私が魔王に? そうですねえ……そういえば以前そんなことを冗談半分で友人と話していたこともありましたけれど」
「なるほど……じゃあ、それが本気だと思われたって訳だな」
「マオ様の耳に入れたのは誰か分かりませんが、その方の勘違いですわね」
なるほどと思い真生は納得する。
「すまないな……疑うようなことをして」
「もしかして、それを確認するために私をここに?」
「ああ……そういう事だ。直接に逢って確認した方が早いからな」
申し訳ないと思い真生はスカリグから目を逸らした。
「良い判断ですわ。流石はマオ様! そのぐらい疑い警戒していた方がいいのですよ」
「そういうもんか?」
「はい、そういうものですわ。それはそうと……マオ様は何方かと婚約されておられるのですか?」
そう聞くもスカリグは言ったが恥ずかしくなり顔を赤らめる。
「婚約か……していない。だが、なぜ聞いた?」
「ハア~……そうなのですね。まだ妃候補がいない、まだ間に合うという事ですわ」
「何が間に合うんだ? 言っている意味が分からないんだが」
スカリグの言っている意味が理解できず真生は混乱した。
「そうですか。マオ様は、こういう事に疎い……それならば、これから私が傍にいて教えて差し上げますわ」
そう言いながらスカリグは真生の傍まで来て抱きつこうとする。
嫌な予感がし瞬時に避けると真生はスカリグを思いっきり突き飛ばしてしまった。
突き飛ばされたスカリグはバラバラの状態で骨が床に散らばる。
「し、しまった!?」
またやらかしたと思い真生は慌ててスカリグの方へ駆け寄った。
その間スカリグは、カタカタと音を立てながら元の体へと戻っていく。
「いいのですわ。これもマオ様の愛情なのですもの。私は負けませんわ」
それを聞き真生は更に混乱し脳内に十のダメージをくらう。
「言ってる意味が分からない。まあ……それよりも、また突き飛ばしてしまい……すまない」
そう言いながら真生はスカリグの手を取った。そして体を支え立たせる。
「まっ、ありがとうございます。それと謝らないで良いのですわ。私が、いきなり抱きつこうとしてしまったのですもの。謝るのは私の方ですよ」
そう謝罪しスカリグは頭を下げた。
「まあいい……そうだな。さっき俺の傍にいて教えてくれるって言ったが何をだ?」
「そうですねえ。私の知っていることでしたらなんでも教えて差し上げます」
「それは助かる。只、俺の傍に居るってことは自分の城をどうするんだ?」
真生の傍で教えるという事は、スカリグがドウナーアル城にこなければならない。
そうなるとスカリグは自分の城をでることになり女王が不在になる。
「そのことは問題ありませんわ。私のあとを妹に任せますので」
「という事は女王の座を妹に譲って、この城に仕えるってことか?」
「城……いえ、マオ様に仕えるのですわ」
そういう事かと真生は納得した。
「まあ……そうだな。スカリグは女性だし、デス鬼ごっこに出るまでもないか」
「デス鬼ごっこ……何やら楽しそうな響きの言葉ですわ。それは、なんなのですか?」
そう問われ真生は、そのことを説明する。
「なんて面白そうな遊びなのかしら。私も出たかったですが、やめますわ。マオ様に出ないでもいいと言われてしまいましたもの」
「その方がいい。それよりも、このことはまだ本決まりになっていない」
「でも開催される。そうですねえ……そうなると、まだ話を漏らすなという事かしら」
そう聞かれ真生は頷いた。
その後も真生はスカリグと話をする。
暫くしてスカリグは、なごり惜しそうに謁見の間をあとにした。
(ハァー……やっと行ったか……)
読んで頂きありがとうございます(о´∀`о)
では次話もよろしくお願いします٩( 'ω' )و




