戦争開始death
たまに来る。
前回の投稿日が分からなくなる現象。
サイレン音が鳴り響く軍事国家。
「何が起こっとる。アダムが完全停止したぞ。」
「司令。どうやらシステム部分にエラーが発覚。現在原因を調査しています。」
慌てふためく隊員達。
それと同時に櫻木は軍事国家の中枢に近づいていた。
「とはいえ、近代兵器を所持しているのに街並みは中世ヨーロッパとは、ここは異世界なのか。」
「おいそこ止まれ。サイレン音がなっているだろ。今すぐここに避難しなさい。」
軍服の集団が櫻木に拳銃を向ける。
「すみません。まさか観光中にトラブルが発生するなんて、今日はついていない。」
「観光客か。そんな見え見えな嘘を吐くとは、貴様が侵入者か。」
「あれ。もしそうだとしたら。」
「現在この国は鎖国している。観光客なんぞ訪れることは無い。主任、発砲許可を。直ちに処理を開始する。」
発砲許可の承諾。
それと同時に櫻木は逃げた。
「撃て。そのネズミを撃ち殺せ。」
迫り来る銃弾。
しかし櫻木はそれを見ずとも回避する。
「うわー。荒れてんねー。一体誰のせいでこうなったんだろ。」
櫻木は壁を登り、屋根の上に向かう。
「でもあのハッキングシステムで大方戦法を学べた。特にあいつと戦うのはまじで嫌になったよ。1対多数である時は、まず司令塔をぶっ潰す。」
櫻木は屋根の一部を剥がし取り、それを地表に投げ捨てる。
当たるはずの無い攻撃。
だが戦闘という張り詰めた空気の中、慎重に行動する。
これは単なる威嚇。
はっきり言えばただビビらすだけだ。
それは地表に当たると隊員達はそこに注意を向いてしまう。
その瞬間櫻木は屋根から飛び降り、司令塔にドロップキックをくらわす。
手放される拳銃。
櫻木はそれを空中で掴み取り、全弾司令塔の顔に撃ち込んだ。
ひとまずこれで残るは雑魚だけか。
そこからは早かった。
隊員達は数秒間動くことができず、ただただ肉弾戦で敗北した。
骨は折られ、武器は取られ散々な目にあった。
「一応これは宣戦布告だぜ。生かしておくのはそのためだ。俺の事を報告しろよ。あんたらを潰すためにここに来たと。」
「司令。ロバート隊長が即死。所属している隊員からメッセージがあります。」
『彼の名はセコンドハンド。日本の殺し屋。アリスの息子だと。』
司令はその話を聞き、歯を食いしばったまま、机を叩く。
「アリス。あの裏切り者の息子か。始末しそこなったあの詐欺師の息子。あいつは殺す。昔刺客を送ったが、死神が邪魔をした。この屈辱は千倍にして返す。」
「ですがあの動き、アリスをも超える動きです。」
「安心しろ。あれを使う。人類兵器を。」
櫻木は向かう敵は簡単に倒し、軍事国家中枢の場所。アステロイド軍人基地に到着した。
「ここだけサイバー感が漂っている。」
櫻木は有無を言わさず入る。
入った瞬間に大量のレーザー包囲網が前方に現れる。
そこには隙間などはない。
『これってさ。こうしたら良くね。』
櫻木は弾丸を1個レーザーに投げる。
するとレーザーは消え、アラート音が鳴り響く。
それと同時に大量のサブマシンガンが現れる。
しかしそのまま動かない。
するといきなり全てのサブマシンガンが破壊された。
「ちゃんと確認したのかよ。いや、待機時間が長すぎて先にジャムらせた。来る前にもらった極小弾。イノシシ討伐用だけど。その分威力は小さい。」
取り出したのはミニサイズの銃であった。
折りたたみ式であり、そのサイズは手のひらよりも小さかった。
まあ入るか。
「とりあえず最終地点まで来たな。」
「あとなんか疲れた。」
櫻木の後ろには大量の機械が多く存在した。
どれも全て破壊されていた。
「司令。人類兵器全員戦闘不能となりました。」
「こやつ。奇襲をかけた瞬間にカウンターで全て滅ぼしていきやがった。」
「だがそれでもここに来ることは無い。地下1500m下の司令塔。そこに来ることは100パーセント不可能。」
櫻木は足を止める。
「ここって行き止まりか。仕方ない。更地にしよう。」
櫻木は大量のC4を基地全体に貼り付ける。
そのまま外に出て、基地内のヘリに乗り、即座に離れた。
「ボン。」
すると軍事国家が焼け野原とかした。
「もういいや。後で全部あの人から聞こう。」
櫻木はそのまま火が消えるのを待った。
その頃司令室では。
「司令。あの人国家全てを爆弾で破壊しました。」
「はっ。現にここから来てはいないじゃないか。」
「それがですね。我々もここから出ることが不可能となりました。地上に繋がるエレベーターが破壊されたことにより、このまま脱出が不可能となりました。」
「なんだと。」
1週間後
火が消え、司令達は餓死により、この軍事国家は消え去った。
櫻木は焼け野原となったこの場所に足を踏み入れる。
「ひとまずこれで一件落着かな。」
その時もう1人の女性が姿を現す。
「君は少し暴れているね。」
「?」
「だからこそ。面白いわ。」
発砲音が鳴る。
櫻木はなんとか回避した。
そこに居たのは銀色の髪に深々とフードを被った女性。
拳銃を持ち、櫻木に撃ったのだ。
「そうだった。今回の任務はこの国の破壊。ではなかった。本当の目的は、残滓の始末。残滓の名は、アルター・ライン・インビジブル・クローズ・イグジスター。新たなる戦争切符の人体兵器。通称Alice」
「さあ。セコンドハンド。戦争を始めましょう。」
次回戦争編終了
その次はあいつが来る