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デモンストレーションウォーズ

共テの問題がやばいという

正直科挙を科拳としたのはおもろかった

 戦争という単語に俺はすこしも動揺してはいなかった。

 いやむしろ言わなくても分かるのだ。

 長年の経験談とかでは図ることが出来ないものだ。

 はっきり言おう。彼は危険だ。

 本能的に彼に近づくのは安易ではないことだと悟る。

 さすがは元ラストといえるべきであろう。

 「戦争だけだとなんか抽象的だろ。櫻木優斗。」

 櫻木は驚く。

 当然の反応だ。

 櫻木はまだ名乗ってすらいない。

 たとえ名乗ろうとしてもそれは本名ではなく殺し屋のネームである。

 「まあ驚くのにも無理はない。なぜなら今から君にはある人の依頼を果たすためにここに来たからさ。」

 「ある人?」

 「その名前は神楽坂勇人(かぐらざかゆうと)。君の本当の父親だよ。」

 「父親。そいつが父親の名なのか。」

 櫻木はマインドに問い詰める。

 だがその瞬間に体全体が宙に浮いていた。

 櫻木は天井すれすれまで投げられた。

 そのまま地面に着地する。

 「やっぱ受け身は習っているか。ごめんな。えーっとさく。」

 「さく?」

 「櫻木までいうのめんどいからさくでいいじゃん。」

 さっき投げられたのか。

 一体どうやって。

 「まあまあそんなことは気にせずに色々と話したいことあるからついてこい。」

 マインドは櫻木の腕を引っ張り、奥狩りの従業員専用通路に入る。

 



 「では本題に入ろうか。」

 ついた先は近未来な場であった。

 数台の一人ソファであるが、その上にはゴーグルが設置されている。

 「これって」

 「ああ。これはドライブハッキングの専用ツール。」

 「ドライブハッキングって。たしかVRゲームに近いやつじゃ」

 「そう。それに今はフルダイブっていって。コントローラーが無くても脳による微弱な電波でまるで仮想世界に行くことが出来る仕様が増えている。」

 「その時に裏社会では同時にハッキングシステムの改良が施された。その集大成がドライブハッキングシステムだ。」

 「従来のハッキングはキーボードで穴を探しウイルスを流し込むことでできていたんだが、最近情報漏洩防止の観点から、セキュリティ自体が強化された。でもこのシステムが出来たことにより、インプットアウトプットの量が増えたから、さらにハッキングシステムの強化が増えたんだ。」

 「へー。それで。」

 「さく。ゲームとかやらないか。」

 「ゲームとは?」

 「・・・・こういったやつは。」

 「名前だけ知ってて、それ以外は何も。」

 するとマインドはため息をついた。

 そしてそこから深く息を吸う。

 この時櫻木はゲームと言えばトランプやUNOなどのアナログゲームで止まっている。

 当然ゲームセンターにも行ったことはない。

 だからここからは未知の体験となる。

 「まあ取り合えず座ってこのゴーグルかけろ。」

 無理やりゴーグルをかけられる。



 ここはどこなんだ。

 真っ白で何もない空間

 恐らくここは現実ではないのだろう。

 「おーし。入ったな。」

 目の前でロボットが櫻木に手を振る。

 「なるほど。正体はサイボーグ。」

 「いやさくもな。」

 声の主がマインドだとわかってはいたが、姿は顔もないアンドロイドであったため、理解が難航していた。

 櫻木はそのまま手を見る。

 その手を見てマインドの言いたいことが分かった。

 「なるほど。ガンダムだな。」

 「どっちかと言えばターミネーターだろ。」

 「3?」

 「全シリーズで考えてくれ。」

 「まあそんなことはさておき、これって何なの。」

 「もうタメか。まあ全然いいが、これはいわゆるデモだよ。というかトレーニングモード。」

 「トレーニングモード?」

 「ああ。いわゆる仮想戦闘さ。最近になって、戦争は現場のみならずこういった電子での戦争も含まれているんだ。まあ要するに、情報戦は肉弾戦となったわけだ。」

 「なるほど。フルダイブを使ったフィジカルハックと。」

 「そう。そして忘れてはならないのはツールだ。このシステム自体は現在ゲーム会社に勤めている友人と手を組んで作ったハックシステム。だからツールは自分に合ったものが現れる。」

 マインドが手を伸ばすと、ハンマーが何もない空間から現れる。

 「な。それにこれは個性みたいなもんさ。だから勝手に出ると思うよ。」

 すると櫻木の手にハンドガンが現れる。 

 「これが。俺の武器ってことか。」

 「そう。だから今からさ。対戦でもしよーぜ。大丈夫。死にはしないから。」

 櫻木はため息をつく。

 もうすでに大体の力の差は測れている。

 あいつは考えの外から来ている。

 ならその裏をかくだけだ。

 「いつでもどうぞ。」

 ひとまずここから射程内にわざと誘い込む。

 櫻木はわざとマインドの当たるギリギリに発砲する。

 マインドはそんなことは気にせず堂々と突っ込む。

 櫻木の射程範囲7Mまであと一歩。

 そこに踏み入れば、俺の勝ちだ。

 櫻木はイギリス・ロシアで身に着いた数秒の早業による必殺のコンボを叩こうと考えている。

 7M

 早業の最大効果範囲であり、確実な勝利に必要な要素でもある。

 そしてここからミスすることはない。

 それに相手はハンマーだ。

 リーチで考えても、俺の勝ちだ。

 マインドは一歩踏み込んだ。

 櫻木による秒速の早業。

 しかしその攻撃は簡単に避けられる。

 「ここだよ。射程範囲は確かに長いけど。ここじゃ当たらない。それは確信してるんだよ。」

 マインドは一歩踏んだ。

 しかしその一歩は範囲の淵である。

 射程わずか数ミリのミスであった。

 「でも俺はそこまで鬼じゃねえよ。ちゃんと離れるから。」

 マインドは後ろスキップで櫻木とかなり距離を取る。

 「あと言い忘れてたわ。」

 櫻木はマインドの顔を見る。

 するとハンマーが音もなく飛んでくる。

 顔面は崩壊し、櫻木は動けなくなった。

 「俺の射程は、100Mも超えるぜ。」

 傷はすぐに癒え、ハンマーも消える。

 櫻木は起き上がると、マインドが手を差し伸べる。

 「そしてここから君はどんどんと成長しないと。今のままだと殺されるよ。」

 「・・・・」

 ぐうの音も出なかった。

 するとマインドがあることを告げる。 

 「仮想による分析は実戦によるパフォーマンスだ。だから今日から特訓だ。目標は俺に一回でも勝つこと。その間には本気でぼこしに行く。期間は僕が飽きるまでだ。」


 この一言が櫻木の始まりであったかもしれない。

 エンジョイ勢は勝敗を気にしない。

 エンジョイ勢は外側にも目を向ける。

 エンジョイ勢は飽きるまでやる。


 ここから、櫻木とマインドの修行が始まった。

 

次回修行編やりません

修行じたいダイジェストがほとんどだから。

あと書く気もない

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