ゴーゴーゴーデーモン 前編
新年初めは外伝から
本編は次回番外編です。
殺し屋界隈にはそれぞれランクがある。
そのランクに応じてもらえる報酬や任務の難易度がある。
また、情報屋の情報料や、武器商人の武器値などを安くしてもらったり、高級レストラン等の飲食店での食事の値段を下げてもらったりなどお得なことが多くある。
ランクはこの通りになっている。
ビギナー
養成所への入学試験を合格するともらえる。
そこで3年間学び、最後の卒業試験を経て、エージェントとなる。約100万人
エージェント
特典としては、殺し屋業界のサービスを使えたり、事務所に入ることが出来る。
事務所では、任務などを定期的に受けることが出来、アシスタントが付く。
そこから任務を100達成し、デーモンとなる。 約1万人
デーモン
殺し屋業界のサービスが使いやすくなる。
また、専用の情報屋を雇うことも。
裏社会の極秘任務をクリアすると、プレデターになる。 約5000人
プレデター
定期的にお金が入るようになったり、殺し屋事務所の設立や、養成所の先生になることが出来る。
たとえ引退したとしても、殺し屋サービスは使うことが出来る。
戦争クラスの任務を達成すると、アルマゲドンとなる。 約1500人
アルマゲドン
すべてを牛耳ることが出来る権利を持つ。
その権利は、表社会にも影響する。
基本的にここが最上ランクである。 約140人
ラスト
アルマゲドンの中でも特に優れている人物は、ここに所属する。
また、アルマゲドンクラスの人物の殺人もしくは殺害を行うと、ラストになることが出来る。
約3人(そのうち飛び級0人)
現在櫻木は任務を100達成し、デーモンとなっている。
そして現在15の櫻木は今、ロシアにいる。
「ロシアの極秘任務。確か内容は、国家の裏で働いているロシアマフィア10組の殺害及び国家との関係の遮断。」
これ最悪死ぬだろ。
まあまず武器の方を買いそろえるか。
櫻木は土産屋に入る。
「いらっしゃい。」
「愛は鉄によって生まれる。」
土産屋の老婆は笑顔のまま櫻木に近づき、店の奥へと案内する。
店の奥には本棚があり、老婆が本棚を引っ張ると本棚は動き出し、地下に向かう階段が続いている。
櫻木は階段を下る。
そこには様々な武器がそろっていた。
「セコンドハンド様。どういったものを好みますか。」
「今日はランク昇格の試験なんです。ロシアマフィアとの抗争でね。」
「なるほど。でしたらこちらなんていかがですか。」
「ああ、ワイヤーか。それとC4ね。」
「じつは中古車があまりに余っていたんですよ。安くしておきますよ。」
「さすがロシアの伝説。鋼鉄の血の女王ですね。」
「いやいや。そんな恥ずかしい。」
この老婆、元アルマゲドンの一員である。
「じゃあ行ってくるよ。」
「ああ、行っておいで。」
店の外に出ると、配達員が10名ここに向かってくる。
「今回小型のトラック10車と、こちらの遠隔爆弾20個、ワイヤーとなってますが。」
「ああ、地図に印付けるからそこに行って。ワイヤーの取り付け方も余白に書いとく。あと行く途中にスーパーで油を、1車につき20L入れといて。あと特務の消防団との協力も頼む。一応あの人には言ってあるけど。」
「鋼鉄の血の女王にですね。分かりました。」
「じゃあ俺スタンバっとくから頼んだ。」
「はい。」
配達員はすぐにトラックでこの場から去る。
さてと・・じゃあ行きますか。
正午
櫻木はロシアの中心部にあるビル街の近くにただ立っている。
「おいお前。ここで何をしている。」
ビル前の警備員が櫻木に向かう。
「別にみているだけですが。」
「ならもう少し離れておけ。ここはマフィアの領域だからな。」
櫻木はすんなりと受け入れ、遠くに行く。
その時、一台のトラックがビルに突っ込んでくる。
警備員は咄嗟に気づき、トラックを撃つ。
「待て。無人だぞ。タイヤを狙え。」
トラックはビルにぶつかると、大爆発した。
するとその後ろにもトラックが迫る。
そのトラックも爆発し、ビルが崩れ落ちる。
その隣でも同じ襲撃にあい、ビルがどんどんと爆発していき、崩れ落ちていく。
「なんだよこれ。いったいどういう・・」
櫻木は警備員二人を撃つ。
「とりあえずこれで、7組は全滅したな。」
するとトランシーバーから連絡が入る。
「こちら。現在トラックを全て稼働。別の2組の事務所も攻撃し終わりました。」
「OK。ありがとう。」
じゃあ残るは一組。しかもこの焼け野原の地下にあるんだよね。
すると消防車が数車ここにやってくる。
「こちら特務消防官。セコンドハンド様。防火服の着用お願いします。」
「ありがとう。でもさっさと終わらせたいし、ここの消火やっておいてね。」
「ええ。消火後も必ず証拠を消します。」
櫻木は焼け野原の下に続く階段を下る。
数名待ってはいたが、櫻木はそれよりも先に殺す。
「基本的に機密組織は一般に紛れているか、地下に潜んでいるかの二択なんだよな。」
「でもこいつらと戦うのは、正気じゃないぞ。」
長く続く廊下
櫻木の目の前に二人の殺し屋が現れる。
「セコンドハンドか。残念だが、ここで始末する。」
「昇格のために命を賭けるとか、お前おもろ。」
「えっと誰だっけ。」
「いいぜ。俺はバックワーム。」
「おいらはノートブック。」
へー。まあどんどん先に進みますか。
バッグワーム・・ランクプレデター暗殺が得意
基本的には短刀を使い、気配を消した戦い方をする。
スピードと機動力が高い。
ノートブック・・ランクプレデター脳筋
頭脳戦が苦手というかはっきり言えば考えない方が強い。
ノートブックの意味が分かっていない。