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勧誘 第1

 ゲーム配信が終わった時、櫻木はチャットでメイメイ・ユウユウにメッセージを送った。

『今日どきにあとあとで来ててください。』

 「こんな壊滅的なの。」

 弟ユウユウはそうツッコみ、櫻木の待機ルームに入ってくる。

 「それで、なんですか二人呼び出して。」

 「そうだよ。私たちは忙しいの。」

 二人は櫻木にブーイングする。

 「まあまあそう言わずに。」

 櫻木の後ろから背の高いイケメンが現れる。

 「すいませんね。僕の友達が節介な対応をしてしまって。」

 二人はこの男、というか女の登場で固まる。

 「・・い。」

 「い?」

 「イケメンだーーーーー。」

 メイメイはマオの顔を見て発狂した。

 「きゃー。なにこれ。何あのかっこいい人。」

 「メイメイ落ち着いて。」

 「落ち着けるわけないでしょ。あんな・・・アイドルみたいなジャニーズみたいなモデルみたいな人がいたら・・・・・死ぬ。」

 メイメイはマオの顔を見るだけで卒倒しそうであった。

 「すいませんね。僕の愚姉(ぐし)が。」

 「ああ。いえいえお気になさらずに。・・・それよりも。」

 マオは櫻木を手招きで呼び出す。

 マオはそのまま櫻木に小言で耳打ちする。

 「ねえ。あれでいいの。あんなイケメン見たら発狂して卒倒する人を入れる気なの。」

 「そもそもあんたでしょ。この人を頼んだというか招待しようとか言ってきた人。」

 「だってあんなのって知らなかったもん。でも姉はともかく弟はかなり冷静だね。」

 「まあ戦って分かったことは、弟が姉よりも戦闘経験というか、腕前はかなりのものだと思う。」

 「ほうほう。」

 「まあ姉は使えないとかではないよ。ただ窮地に立てばかなり動く。あと人のものを盗む。俺でも気づかない位にね。」

 「それは初心者だからじゃない。」

 初心者というワードにむかついたのか、櫻木はマオの手刀で頭に振りかざす。

 マオは咄嗟に真剣白刃取りでその攻撃を防ぐ。

 「初めて真剣白刃取りした。というか何故殴る。何故暴力をふるう。」

 「それはあなたが余計なことをしたからでしょ。いや、余計なことを言ったからじゃないか。」

 「おらてめー。何この人に手を出してんだよ。」

 マオに手を出したときにメイメイは起き上がった。

 どれだけ執着してんだよ。

 「そこまで好きになったんですか。」

 「ああそうだよ。この人を好きになって何が悪い。」

 「・・・嬉しいけどこれは仮なんだよ。」

 「・・・・仮?」

 「一応言うがこの人女だぞ。」

 「おいばらすなよ。」

 櫻木が正体をばらしたので、メイメイは固まる。

 そして同時に白くなる。

 「・・・そうなんですね。」

 「あれ。弟君はあまり驚かないようだね。」

 「いやまあ。よくあることですよ。ネカマとか。」

 「ん。おいおい僕様はネカマじゃないぞ。第一元は女だ。・・・・じゃあなんて呼ぶの。」

 「もう男装とかで良くね。」

 「は。アルターエゴくん。それは違うよ。確かに僕くんは仕事の疲れでよく男装カフェにはいくが。」

 いや知らんお前のプライベートは。

 「確かにあの時もあったな。むしろ私の方がイケメンプレイして店員さん落としちゃって。」

 「おい。」

 「営業妨害だからという理由で出禁になったけど。」

 出禁になったのかよ。

 「それでもゲーム内では自由だろ。」

 「まあ否定する意味もないな。なんだったら個人の自由だし。」

 まあ個人自由で仕事減らしてゲームしてる俺が言うことではないと思えるけどな。

 櫻木は自分の首を絞めたかのように思い始めた。

 「それで。結局どうするの。僕くん様のクラン。旧世界に入るのかい。」

 「旧世界?」

 「はっきり言えば世界ランキング上位で構成しようといったことをモットーにしてるんだけど。」

 「・・・でも僕ら姉弟は世界ランキングにも入っていないですよね。」

 「安心しろ。僕ちゃんたちは個人での活動よりもチームで達成させようと思っているからね。」

 「チーム?」

 「そう。たとえ君たちみたいに世界ランキングに入っていないプレイヤーでも、僕様が実力があると思ったプレイヤーにはこういったテストと招待を行うようにしている。」

 「・・・なんか楽しそうだな。」

 「ちなみに先程まで戦っていた彼。アルターエゴくんは今日初めて世界ランキング上位に上り詰めた男だ。」

 いきなり俺のハードルが上がった。

 「なるほど。道理で強かったのですか。」

 「もう君の冷静さには拍子を抜かれるどころか怖いよ。」

 「それが僕の持つモットーですので。」

 「わあ。真面目だ。」

 マオの返答は完全に棒であった。えらく適当であった。

 「じゃあ入ってくれるかな。」

 「まあ姉もこういった風に伸びてるし、僕としては別にいいですよ。」

 「じゃあお姉さんの方は。」

 「・・・・一緒に入るでいいか。」

 完全に権限は弟が持ってるってことになるな。本当に。

 「じゃあメイメイ・ユウユウ。ようこそ。旧世界へ。」

 「その前にこいつ起こしてもいいですか。」

 先程までの冷静さが嘘のように消えていった。

 というか完全に怒っていた。 

 「おい起きろ。はよ起きろよ。」

 冷静ではなく、怒りの矛先が一点集中ってことだな。ユウユウは。

 

 

次回新メンバー含む新しい作戦会議

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