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メーデーメーデー

ごめんなさい。こっちでした

「はいはいサクサクサクッと。」

 [アルターエゴ killこころ]

 [アルターエゴ killhagana]

 櫻木はハンドガンを持ちながら走り、敵が現れたら撃つという行動をし続けている。

 そして全ての攻撃はヘッドショットしていく。

 相手が武器を構える瞬間にはすでに引き金は引かれている。

 そしてこれはソロではなくデュオである。

 ソロデュオの櫻木は、相手を即座に見つけると構わず打つ。

 ハンドガンを標準も見ずに頭を正確に撃つ技術はかなりの高度なテクニックが必要である。

 すると背後から銃弾が飛んでくる。

 「なるほど。狙撃か。」

 真正面の敵を素早く倒し、死体を漁る。

 相手はバーストライフルを持っていた。

 そして櫻木はそれを持ち替え、狙撃手を撃ち抜く。

 そこから死体に近づく足音を察知し、グレネードを隠すように設置する。

 櫻木は視界に映った反対方向の敵に向かう。

 その敵を倒した瞬間、死体に近づいたもう一つの敵が爆発で殺される。

 「これでも10キルか。まあまだ会っていないんだよな。」

 




 『おいおいこれはやばい。』

 『もう40キルになるぞあいつ。』

 「うう。コメントはどうして私たちを応援しないの。」

 「仕方ないよ。みんなキルログにしか見てないからさ。」

 「なんでこんなに小さいキルログを逆に見てるの。なら一生見てろって話だよ。」

 「姉ちゃんスパチャ結構来てる。」

 「はーい。ありがとうねー。」

 「ほんと姉ちゃんは切り替えが早いわ。」

 「いいの。私の配信を見に来てくれているから。」

 「なるほどね。」





 「しかし頑張ってもプレイヤーが現れないとは。もうこの場所はいないということでいいのかな。」

 櫻木が現在いる場所[スパークルプリズン]はかなりのプレイヤーの降下地点ではあるが、そのほとんどは初動ファイトまたは櫻木との戦闘でほとんどいなくなっている。

 後ろから武器が構えられても、櫻木は背後に目があるかのように敵の頭を銃口を通さずとも当てるという神業を起こす。

 「さてどうするか。目的の五月病姉弟を発見できていないし。」

 櫻木はそのまま歩き出す。

 すると数十発の弾丸が櫻木の周辺を取り囲むように撃ってくる。

 櫻木は反射的に避ける。

 「何のマネだ。」

 しかしそこから連続で銃弾が櫻木に向かって飛び交ってくる。

 櫻木は障害物に隠れようとするが、危険性を感じた。

 ハンドガンの弾を一つ障害物に投げると爆ぜた。

 「なるほど。トラップも用意しているとは、恐れ入った。」

 そして現在5秒以上の空白があったな。

 まあそうか。それもそうだ。

 相手は永久的に弾丸を放つ武器なんて持ってはいなかったからな。

 しかもこれは咄嗟に結束して作られたチーム。

 もしこれがかなりのチームならば永久機関のように銃弾が迫ってくるようなものだ。

 まあそれでも突破口はあるがな。

 でもこの策を試すのはどうだろうか。

 いやきっといいに違いない。

 ならこれでいこう。

 櫻木は元の位置に帰る。

 「撃つ前に一言。今から一分間だけ反撃をしない。このハンドガンを地面に置いておく。もちろん銃弾も。」

 櫻木は銃を地面に捨てる。

 銃の距離は櫻木が2,3歩移動しないと拾えない位置にある。

 「では銃を撃ってくれ。」

 これで俺の行動は拘束される。

 まあこんなのは当たるはずがない。素人の銃弾なんて当たったらかなり面白い。

 確かこれがあれか。ゲームでも人生上でもいわれる言葉。

 ()()()だっけ。

 相手を怒らせる方法としてはかなりいいものだね。

 周囲から銃弾の連撃が迫ってくる。

 しかし櫻木はただ少し動く。

 ゆらゆらと動き、銃弾を全て避ける。

 規則的に撃たれたものではなく、かなりの乱雑さを持った複雑な軌道。

 ただそれでも櫻木に当たることはない。

 櫻木は別に防ぐことなどしていない。隠し持ったアイテムで乗り切ってはいない。

 彼は敵の標準を狂わしているのだ。

 適当にばらまけば仲間内ともなる。そのため狙いを確実に撃たなければいけない。

 デュオは確かにチームファイアを無効にしているが、攻撃参加人数は20名。

 つまり10チームが櫻木を攻撃いている。

 そのため、仲間の流れ弾を他のプレイヤーに当たってしまい死亡すると、櫻木に当たる攻撃がどんどんと少なくなる。

 だからこそ、彼は標準を狂わせている。

 仲間撃ちをあえて誘っている。

 またそれ以外にも相手の予測の裏をかいたり、最小限の動きを注目させて相手の思考を鈍らせる。

 たとえゲームの世界でも、現実の世界でもこれを行える人間は一握りであり、それこそが最強の殺し屋の持つただ一つの技術である。

 銃弾が一つも当たらずに一分が経つ。

 「じゃあ一分経ったから、反撃します。」

 ふらふら動くことにより、もうすでに銃の位置まで移動を終わらせていた。

 そしてそこからは早かった。

 ただ避けるならば、こういったことは起こらない。

 攻撃個所を避けながら、空間をすべて把握した櫻木は敵を見ずとも、攻撃することが可能である。

 櫻木は次々に攻撃をする。

 櫻木の攻撃はかなりの恐怖を持っていた。

 まるで攻撃そのものが避けることが出来ないほどに。金縛りにあったかのように動けずにいた。

 リロードする姿さえも目を奪われ、反撃の行動も考えから遠ざけさせた。

 そして最後の敵を倒す。

 「あなたが、アルターエゴですか。」

 背後から新しく敵が現れる。

 「へえー。あんたらが五月病姉弟の、メイメイとユウユウか。」

 「「・・・いや何その名称」」



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