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パクリ野郎はお前だ

作者: HasumiChouji

『ああ、どうも。「表現の自由」庁です。貴方からの申立の審査結果が出ました』

 申立をしてから1時間経っていないにも関わらず、ビデオ通話アプリで、そんな返答がやってきた。

 まぁ、俺の申立は受理さえされれば、常識的に考えて、結果は明らかなモノだったが……。

「じゃあ、あの俺の絵をパクったAI絵師は停止処分ですか?」

『いえ、停止処分になるのは貴方です、ペンネーム「杉海いせじ」こと古賀信一郎さん』

「えっ?」

『検証の結果、パクリをやっていたのは貴方であると判明しました。既に貴方の居場所は特定し終り、「表現の自由」庁の特殊部隊が向っています。その後、規定の通り、貴方を脳改造して、一生、絵を描けなくしますので、あしからず』

「ちょ……ちょっと待って下さい……どう云う事ですか?」

『あのですねえ……善良なAIが描いた絵にパクリの汚名を着せて、そのAIを動作停止に追い込もうとしたのに、自分は無事で済むと思ったんですか?』

「い……いや……だから、パクったのは、あのAI絵師なのは明らかでしょう? 違いますか?」

『公正さを担保する為、一〇個以上の異なった方法で多角的に検証しましたが、その全てで貴方の方こそパクリであるとの結果が出ました』

「だ……だから、待って下さい。何ですか、その『一〇個以上の異なった方法』って?」

『ですので、一〇個以上の異なる学習アルゴリズムにより生み出された全く違った個性を持つAI達が検証した結果です』

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