お前ら、すぐにエタるエタらないといちいちうるさい
お前ら、2か月(システム判定)や半年そこらで、すぐにエタるエタらないといちいちうるさい。
俺の好きな小説家の書籍作品なんて、6-7年も続刊の間が空いて間が空いて、完結まで31年。 さ ん じ ゅ う い ち ね ん。
”1986年に第1巻が発売されて以降、1992年に発売された第9巻までは年間1 - 2巻のペースで順調に刊行されていたものの、第10巻は1999年、第11巻は2005年の発売となり、6 - 7年の期間が空いた。それ以降は1 - 2年に1巻のペースで刊行され第13巻と第14巻はペースが長く空いた(2008年に第13巻、2014年に第14巻)が、2016年には第15巻が刊行。最終巻(第16巻)は2017年8月に脱稿しており[1]、約30有余年にわたって執筆された(略)”
出典: Wikipedia
しかも10巻と11巻(6年空き)で出版社が変わっている。それに気づかず、こりゃエタったな(当時エタるという言葉はなかったが)と思っていた。この作者は、「いつか続き書く」とかあとがきに書いたまま、エタってるシリーズがいっぱいあるのだ。しかもまた別シリーズはじめて、そっちばかり新刊が出る。こっちの続き書いてくれよ! っていう。
続いていたことに気づいたのは、マンガ化されたのを知ってから。それまでにも何度かマンガ化やアニメ化がされていたが、人気マンガ家の手による改めてのマンガ化で、人気爆発したのだ。そのマンガをベースに再アニメ化もされた。
学生時代に愛読して以来、エタったと思って15年、続いてたのかよ!
出版社変更に気づかない俺も悪いが、気づいていたとしても、6年と7年は待つのだ。
間隔としてはもっと長いのもある。
1988-1991 1-3巻
そして18年の歳月が流れた・・・・
”2009年3月、『衛星アニメ劇場』に○○○○がゲストで登場し、続編の執筆を宣言”
でも「宣言」するだけ。まだ書かない。
”2010年4月に刊行されたアニメDVD付き初回限定版『○○○○○』の著者特別寄稿でも続編執筆を宣言”
やはり「宣言」するだけ。まだ書かない。
”漫画版単行本の最終9巻(2011年12月刊)にも寄稿し、翌年(2012年)には原作新刊の執筆予定”
まだ「予定」である。
”「○○篇」は、2013年6月3日に脱稿、同年9月25日に○○から刊行された。”
続刊が出たのは実に22年後。再開宣言から4年。 に じ ゅ う に ね ん。
さらに最終巻が出たのが2015年。足掛け27年である。
出典: Wikipedia
近頃のなろうの若者は、2か月(システム判定)や半年そこらで、すぐにエタエタとうるさい。
5年や10年待ってこその愛読者じゃないか?
辛抱たらんのじゃないか?
むしろ一年に何冊も出る、〇本薫とか〇岡圭祐とかのほうが。頭おかしい(ほめ言葉)特殊な例外である。普通は数年に一冊、年に一冊も出れば速い方、読者としては御の字である。
ところが、なろうには書籍化したプロ、アマ問わず、そういう頭おかしい(ほめ言葉)レベルの作者さんがゴロゴロいらっしゃる。
だからといって、それが普通と思って、少しばかり遅い作者さん(とはいえ、なろう最速レベルと比べてであり、普通のプロ小説家と比べても十分に速いのだ)に、すぐにエタエタ言うのはどうだろう。
本業の合間をぬっての執筆では、作者の私生活の忙しさとかにも左右されるだろう。いきなり書籍化でプロになった作者さんとか、経験のないはじめての作業では、いろいろ大変だったりもするんじゃないかな?
とか思っていたところ、とある主上と呼ばれる作家は、なんと18年ぶりに新刊を出したという。18年! じ ゅ う は ち ね ん !!!
それを18年ぶりに読んだ読者の、感激をつづったエッセイをなろうで見つけた。
もはや神から18年ぶりに託宣を賜った巫女の神事である。
5年や10年そこら待ったくらいで、愛読者顔してすんませんッしたァ!
「オールタイム・ベスト」に常に入る、とあるSFシリーズは、1951-1953に1-3巻が書かれ、一度完結した後、1982年にシリーズ再開。その間、約30年。 さ ん じ ゅ う ね ん。 前述の1巻から完結までの31年ではなく、再開までの空き期間が、である。
日本では、終戦直後の貧困から、朝鮮戦争特需、高度経済成長期を経て、バブルのとば口にあたる期間である。進駐軍の横流しで海外SFを知った初期SFファンも、まさか30年後に続くとは思っていなかったであろう。
追記:あらすじで「好きな小説家の書籍」だと、書籍化作品を検索してる、なろう読者(俺含む)にウザイので、「好きな小説家の本」に修正。