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研究所とマッドな所長

これが深夜テンションパワーです。



誤字修正しました。

ハワイ ヒッカム航空基地 中央研究所


僕たちは、団長と別れたのち、アイク達の作った昆虫達のサンプルを一応持ちつつ、最も大事な用ができでしまったので研究所に向かった。それは日向ちゃんの交渉おどしに加担したであろう人に先ほどの詳細の報告をすることだった。サンプル提供が目的のはずなんだけどなぁ…


「44分隊が来たと七瀬所長に連絡お願いします」


受付のお姉さんにそう言うとお姉さんは連絡を取り始めた。


「分かりました。お待ちください…もしもし所長?お客様がお見えに…はい…実験中だから後にしろと…えぇっと44分隊のみなさまが…はっ!はい!分かりました!…中へどうぞ、いつもの研究室にいますので。」


「お疲れ様でした。姐さんによく言っておきますので」


「えぇ、お願いいたします?」


「相変わらず自分勝手な人ねぇ。あたしが知る限りいつもああやってると思うんだけど」


「だから、ここで花咲いたんじゃない?」


「先輩方。本人の前で言うと怒るので心にしまって置いてください。さて入りましょう」



部屋に入ると、人形のような人のような物がせわしなく動いていて、その奥に椅子に座った妙齢の女性が居た。彼女は七瀬葉月ナナセハツキ。ここの所長でなかなかアレな性格の残念な人である。遅刻するのが当たり前で一部の人のみと会話せず、助手がいると邪魔と言い放ち一人で研究をする。しかし彼女の開発品がレジスタンスの装備品として活躍しているのでもったいない人なのである。例は僕ら4人の特別な装備で、間宮先輩にはスキャンのサポートをする眼鏡、南先輩には倍率変更すると零点合わせしてくれるスコープ、僕の軽量で丈夫な大太刀、そして彼女が最高傑作というサツキスペシャルという魔改造サブマシンガンである。彼女曰く、腕力と身長のないためアサルトライフルは重く扱えなく、サブマシンガンにしたら威力不足であるということで5・56㎜Nato弾ではなく、通称5.8×32サツキスペシャル拳銃用弾を開発。後で使ってみたときに何故5・8㎜なのだと聞くと「皐月は五月で葉月は八月だからね♪」なのだとか。これはレジスタンス内のハンドガンに使用しているが、その弾専用の銃を隊の主力である自動小銃から制作して、女性用の装備にしようとと思ったらまさかの155㎝以下の身長の人が珍しく、メイちゃんは145㎝程しかないためほぼ専用装備になった。更に軽量化と反動制御する改造を施した挙句、メイちゃんの好きなオレンジ色に塗られている。性能調査の隊員曰く反動がなさ過ぎて気味悪いそう。それをメイちゃんに説明すると「よくわからないけどすごいのです」で終わってしまったらしい。


「いらっしゃい。ひーちゃん達!散らかってるけど気にしないで」


日穂の日からひーちゃんらしい。そしてよく見たらその小っちゃい子達いるけど、僕そっくり!


「この子達さては僕の元身体の一部ですね?」


「ばれたか~。紹介しよう。うちのリッカーズだよ!」


「あたしも知ってたけどこうなるんだ。結構かわいいじゃない」


「私のイメージでは水無月君の顔ってメイちゃんとは違う方向性のクールな美少女?って顔だからねぇ」


「そうそう!しかもさ、この子達、言葉理解して動くし身振り手振りで意思疎通出来るし、必要なら増えるから助手に最適でさ」


まさかの葉月姐さんに僕の体が悪用されてた。


「いつ僕の体組織を取ったんです葉月姐さん」


「んぇ?私が?何で?」


「リッカーズ?の数が多いので」


「やだなぁ。この子達分裂して増えるよ。まるでアメーバかプラナリアね。因みにここに35体、オリジナルは今は日向ちゃんと暮らしてるよ」


「だから最近長い任務でも暴れないんですね。」


「それは嬉しい誤算だったよ。」


「あたしも欲しいかも」


「案外可愛いかもねぇ。リッカーズ」


「しかも本人と同じで、びっくりした新任衛兵君に撃たれてもピンピンしてたよ」


「ただ渡す食事によってはすごい増えるのよね。余ったメロンパンで12体増えたから。そうだ!この子達に基地の掃除とかの雑用させようかな?掃除マシーン作ろっと♪あとカロリーの高いと増えやすいのか糖分量なのか調べなきゃ」


「そんな、お腹周りじゃないんだから…仮にも僕の分身なんですからね!丁寧にって…聞いてないや…」


『ねぇねぇマスター!』


「うわっ、やっぱり話してたのか!」


「話す?確かにパクパク口は動いてるけど…」


「あたしには聞こえないわよ。ねぇ?メイちゃん」


「皆さん…今から無線チャンネルを130・26に合わせて欲しいのです。これでなんとなくわかるのです」


「130・26?あぁいつも二人は基地内で家族間の無線チャンネルに繋げてるんだっけ。どれどれ…」


『マスター以外もやっと気が付いたですか』


『遅いです』


『我々はずーっと博士にも話してたのに気がつかないのです。しかも我々を増えるわかめかなんかだと思ってるのです』


『食べるものの美味しさで増えやすくなるなるだけです」


『バーカバーカです』


「おしゃべりじゃないのよ。リッカーズ…」


「知らせたほうがいいんじゃ…」


「葉月さーん!無線つけてみるのです!」


「無線?何でそれを?まぁつけるけど」


『博士!我々は増えるわかめじゃないのです』


『もっと、お菓子をよこすのです』


『メイちゃんが来るからって寝ている人員を起こすなです』


『研究室から出せぇ』


「これは?」


「リッカーズはある無線周波数で話しているのです。」


『もーしもーし。お姉ちゃん達ー?あっ葉月さんだー。ということはこの子達の言葉をわかるようになったんだー』


「黒井家の無線チャンネルで話していたから、日向ちゃんは分かったのね」


「130・26なのです」


『お姉ちゃん?あのね葉月さんに聞いただろうけど、借りてる研究所の部屋でお菓子パーティーしたら、次の日すごい増えてて、どうしよう…』


「ヒナちゃん、どれくらいなのです」


『軽く50人くらい』


その後、基地内で妖精が動き回って掃除してると噂になった。

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