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鹿島港制圧作戦 前日譚

二階堂涼花ちゃんサイドストーリーです。声はcv水瀬いのりさんで脳内再生していただけると幸いです。

ハワイ オアフ島 ヒッカム航空基地


「第4偵察班全員入ります!」


「入りなさい」


うぅ…急に転属になったのは日向ちゃんが統合司令長官に無理やり受理されたんだよね…。怖いなぁ…。怒られちゃうのかな…。

正式な立場は黒井則道統合司令長官と言い、主にレジスタンスの作戦立案の参謀本部や海軍部、陸軍部、空軍部、食糧生産プラントや工廠を取り仕切るトップであり、普通は会う事の出来ないような人なのだが何故か今回は彼の執務室に呼ばれていた。そして、中には温和そうな40代位の男性が疲れた顔で座っていた。


「ひっ…今回の移籍の件…誠に申し訳ございません…」


とりあえず謝っておこう…。


「君が件の二階堂隊員だね?気にしなくてもいい。まぁ肩の力を抜きなさい…。そんなに怖いかい?」


「いえそうい「すみません!今回の件は僕が強行したために!」隊長…」


「大丈夫だよ…。日向から聞いたからね.それより任務が君たちに下ったんだ」


隊の先輩達も私もその言葉を聞き、休めの体勢を取った。


「今回の任務は鹿島港に進撃して、機材を運び入れること。全ては外にあるトラックに積んである。今回の任務には心強いベテラン分隊を同伴させる。向こうで合流してくれ。」


分隊?少なくないかなぁ…。でも隠密なのかもしれないし…。うぅ~ん…。六花ちゃん達でもない限り厳しくない?


「今回は海軍部の協力のための作戦だ。鹿島港に港湾施設を立ててそこを起点に日本を奪還する。今のは他言しないでくれ。君たちは信頼してる。だからこその指名だ。質問は」


「そこの荷物は?僕等に運ばせると書かれていますが…」


台車に「にもつ」とマーカーペンでしっかり書かれた段ボールがそこにあって第4偵察班の名前が書かれていた。


「新型の高性能バッテリーだ。最高機密だから君達と44分隊しか運べなくてね…」


『暗いよ~!怖いよ~!ごめんなさい!東城のおじさん脅して移籍させたのは謝るから~!パパ~開けて~!』


あっ察した…。中身確かに最高機密の高性能バッテリー…。これは私達しか運べないや…。

班員全員が中身を察した瞬間だった。



彼等は海軍部の強襲揚陸艦内にトラックを積載して太平洋を移動していた。このまま九十九里浜に揚陸後、銚子漁港まで移動する。


「ほら、もう艦内だから出てきていいよ…」


「ありがと~涼花お姉ちゃん!」


「しかし、運ぶものは機銃座に携帯型対空ミサイル、そして日向ちゃんかぁ」


田中がぼやく。


「それよりもまさかうちに新隊員しかも女の子が来るとは思わなかったっす」


西寺は少し興奮気味に答える。


「しかし、まさか栗原さんとデキてるとは…」


「しかも射撃は走りながら500メートル先の的の真ん中に当てるし、冷静な状況判断に高い医療技術、おまけに度胸可愛さ体力格闘技術を持っている。何があればこうなるんすか…」


「えぇっと…お友達がいて…訓練を一緒にしたり、教えてくれたりして…そしたら出来るようになった…」


簡単では…なかったけど、怒鳴られなかったし…大変だったけど丁寧に教えてくれたし…お気に入りは六花ちゃんの気配消す技…♪

あの訓練後、自主的にお願いして暇してる44分隊員から戦闘技術を教わっていた。しかし…本人たちもあまりの呑み込みの良さにいささかやり過ぎたと感じている。


「そのお友達って、ポニーテールのお姉さんにけだるそうなオーラの子に可愛いレジスタンスのアイドルに人外ショートカット美少女の事かね?」


「それに地獄の東城のお墨付きっすか…」


「そんなに俺の天使をほめるなよ…」


て、天使…!恥ずかしい…。

運転が終わりトラックの荷台に入ってきた栗原がそう言った。


「栗原さんだけズルいっすよ~!こんなに可愛い嫁さん見つけて」


嫁!?えぇっと…その…将来的には…。


「残念だったな浩一!うちの嫁は誰にも渡さん!」


「ブー!のろけないで欲しいっす!」


「あの…栗原さん?その嫁さんがどこかに行っちゃってますよ…」


お嫁さん…フフッ♪あなたなんて呼んだりして…。


「お姉ちゃん?涼花お姉ちゃ~ん」


「おーい!涼花?おーい」


「はっハイ♪吉継さん♪じゃなくって隊長!」


間違っていつもみたいに呼んじゃった…!恥ずかしくて穴があったら入りたい…。

あまりの可愛さに3人はダウンしてしまった。耐えきった日向は自分が入ってた段ボールに籠ってしまった涼花に声をかけていた。


「私の段ボールから出てきて~。誰も笑わないって~」


「恥ずかしくて吉継さんと顔が合わせれない…」


「もう隊長じゃなくていいんだけど…」


「「賛成です!」」


「本当…?吉継さん…?」


「俺も涼花と呼んでるしな…」


すると、段ボール箱から出てきて栗原の耳元で一言囁いた。


「なら…だ、ダーリン…♪」


今度は顔真っ赤な栗原と甘いオーラに充てられた3人がいた。


「そっ…それは…」


「さっきのお返し…分かった…?吉継さん…」


「私は2人がうまくいくことを信じてるよ~」


「「ちくしょー!!」」


あの後、「「お願いですから…夫婦揃って後ろに乗ってください」っす」そう言われた為、2人と日向はトラックの荷台にいた。仲良く訓練大隊時代の話をしたり、たわいもない話をしていると時計は2100を示していた。


「かなり時間かかるみたいですね…」


「後、約5日ほどだな…あっちにで合流する分隊は防衛して待ってるらしいから、早く合流しないとな」


「それで…お願いがあって…添い寝…してほしいんです…」


お願いするときは首を少しかしげてするといいんだっけ?漫画であったけど…


「ウグッ…勿論!いや、是非とも!」


「空気の読める日向ちゃんはそこで寝るね!」


日向ちゃん…そんなところ…早い…!もう眠ってる…!

そう思いながらも布団をひき、枕を二つ置き布団に入った。


「まさか涼花ちゃんとこうなるなんて…」


「私も…常連のカッコイイお兄さんが恋人になるなんて…思わなかった」


「フフ…それは良かった…」


「もう…一生離しませんからね…私がずっと隣にいますよ…」


「こっちも逃がさないから小鳥さん?」


その会話を聞いた日向は凄く満足そうな笑みを浮かべていた。


そこから5日間、清い交際をしていながら砂糖が吐けそうな程甘い空間を作り出していた。そしてようやくトラックは九十九里浜に上陸した。


「綺麗…時間があれば遊んでいきたい…」


「これが終わったら基地の中央通りでデートしない?」


「うん…する…」


「全く…イチャイチャするのはいいですけど油断しないでくださいよ?」



結論から言えばアイクは出現しなかった。それは確実に例の彼女らの仕業だがその時は誰もが予想してなかった。


「平和っすね~」


「アイクがいないなぁ」


「あともう少しで銚子漁港に着くだろう」


「そろそろ涼花ちゃん起こした方がいいですよ?」


涼花は栗原の膝を枕にスヤスヤ寝ていた。その顔はまだ幼く、この小柄な体で頑張ってきたのだと思い、その可愛らしい頭を撫でると、きちんと手入れされているのであろう柔らかな髪から花の香りを感じた。そして安心している表情は栗原を信頼している証だった。


「涼花~!そろそろ銚子漁港だよ!」


「んぅ…おはよう…起こしてくれてありがと~…」


「あそこにいるのが護衛の分隊ですかね?」


そこにいたのはまぁ…あの4人だった。


登場人物全員分サイドストーリーが作ってありますが、どこに入れよう…。

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