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真・六花ちゃん誕生

この作品は深夜テンションですのでオチや綺麗な文が確認されていません。おk?おk!ズドン

日本 房総半島 


彼女達は今、房総半島の太平洋側を車で進撃していた。これは陸軍部の上陸支援と海軍部が要求している停泊地の確保を目的とする反攻作戦の準備の為で、九十九里浜と銚子漁港の確保が今回の目的となった。予定は彼女達が上陸地を確保して、海軍部が強襲揚陸艦に陸軍部の兵員や車輌を載せて九十九里海岸に送り込みつつ対地攻撃という作戦だが、当初海軍部からは東京湾確保を条件としてならと言われていたが、木更津駐屯地が陥落したとの連絡と偵察より水上型アイクが多数確認されたと知り、妥協案として銚子漁港となった。数人反対して東京湾確保を強行しようとした海軍部司令官は今回一番槍を務める名誉を海軍部司令長官から下されたそうだ。陸軍部の司令官としては反対する海軍部司令官の説得がいきなりなくなったのに驚いたが、44分隊の参加を聞くと「だからか…」と安心した。


「りっちゃん♪お菓子が食べたいのです!」


「いいけど…いつでも動けるようにしておいてね」


「あそこまでなった芽衣ちゃんがここまでご機嫌だなんて…。流石は六花ちゃんね…」


プラシーボ効果と分かった後、恥ずかしさのあまり部屋でうずくまってしまった芽衣ちゃんだが、そこは持ち前のちょろさと前向きさと弥生印のプリンDXによって持ち直し、今に至る。


「んぇ?弥生さん?メッセージねぇ…。ははぁーん…。お疲れ様~六花ちゃん」


「そこはつながっていましたか…」


弥生さんこと三田弥生艦長は空母大鳳の艦長であり、海軍部では数少ない女性将校であり、司令長官である。元海軍出身で、優れた作戦立案と判断力、リーダーシップを持つパーフェクトウーマンだが、可愛い物には目がなく、ある時は部下の女性隊員にコスプレをさせて写真を撮り、ある時は艦内でチワワを飼おうとし止められ、44分隊…というより黒井4姉妹を溺愛する少し残念な人。葉月さんは研究馬鹿だがこちらは可愛い物狂いなので残念な人のベクトルが違う。


「プリンDXの為にここまで体を売るなんて…お姉ちゃんは悲しいよぉ」


「コスプレしただけです!!あらぬ誤解を招く言い方はやめてくださいよ!」


それはもう凄かった。凛とした雰囲気の顔の美人がガチのセーラー服片手に鼻息を荒くして詰め寄ってくるなんて…レジスタンス上層部の女性は変人しかいないなぁ。

すると運転していた間宮が南に端末を見せられていた。勿論そこには六花の恥ずかしい写真が写っていた。


「あら!可愛いわね!芽衣ちゃんはメルヘンチックな可愛さなんだけど、こっちもこっちで爽やかなスポーツ少女みたいな可愛さね!ただ…何かエロティシズムを感じるわね…。これは男性隊員どころか女性隊員にも見せられないわね…。流石は黒井4姉妹の長女、底知れぬ魅力があるわ…」


「分かるぅ…特にこのちらりと覗く鎖骨と健康的な四肢とか~。少し恥ずかしそうな顔とか」


「私も見たいのです~!」


「ダメよ、年齢制限と六花ちゃんの名誉の為にも」


しかも今回の写真の中でセーラー服のものだけは海軍部内の広報誌に乗せられて、新たに出来た六花ちゃんファンクラブが芽衣ちゃんファンクラブと手を組み、芽衣ちゃんファンクラブは陸軍部。六花ちゃんファンクラブが海軍部を掌握するのはまた別のお話。因みに日向はみんなの妹枠なのでファンクラブはない。まぁ…黒井4姉妹の誰でも手を出せば何かしらの勢力に消されるだろうが…。主に椿のバックの食糧生産プラントのゴリラみたいな職員とか。




「しかしいつになったら着くのですか…。今は何処なのです?」


「えーとね、メイちゃん。現在地はいすみ市だからあと車なら3時間ぐらいで銚子まで行けるけどアイクを倒しながら歩くらしいから2日間は帰れないね」


「そこに残念なお知らせよ…。太東崎に着いたわ。ここからは歩いていくわよ」


砂浜が見えるがちょこちょこゴマ粒みたいにアリ型がいた。ただ、ここまで開けていると南先輩の独壇場だろう。それよりも目をそらしたいものがあった。あったのは大きな山のような物。通称はアリ塚で、アリ型やカマキリ型の繁殖スペース。コガネムシ型は1匹ずつ地面から出てくるのでああ言うのはない。


「うわ~…。アリ塚じゃーん…。どう破壊しろっていうのぉ」


「梱包爆薬1つに使い捨てロケットランチャー1本…。アリ塚は見える範囲で50はありますね…。他に有効な装備は」


「私達は精々グレネードと私が25mm榴弾ぐらいだねぇ」


ふむぅ…。久々に本気で殴りこむかぁ…。手が汚れるしメイちゃんがドン引きしそうなんだよね…。最近はどこまで力が出るかわからなかったし、やってみようかな?前回はコガネムシ型をキックで2キロ飛ばしたけど最近は上限が上がった気がするんだよね!

上限が上がったのではなく能力の反動をものともしない人外になっただけなのだがそうとはつゆ知らず六花は地面をめり込ませてアリ塚へ飛んで行った。


「あちゃー…。あれは殴り込みに行くわね…。ただでさえ人外なのに更に本気出したら止まらないわよ」


「まぁ、見てましょー。どうせストレス発散を兼ねてるだろうからね~」


「…?何の事なのです?」



「ふんふん、アリ型が中心かな?なら行きますか!」


まず斬り進んで行こう。しかしここのアリ型は柔らかいな…アリ塚周りだから羽化直後なのかな?カマキリ型も…遅っ!なにこれ…。普段の10倍遅い!これなら一般隊員でもいいんじゃないかな…。

正しくは反射神経と運動能力が10倍強化されているのだが、この能力は最適に調整されるため、あくまでも本人は気付いていない。アリ塚を軽く吹っ飛ばすほどだとは…。


「でも多いね…。これじゃ日が暮れちゃうよ…。もっと力でないの!」



そういいつつアリ塚にたどり着いた。試しに少しストレス発散の為にもグーで殴っておこう。


「ソイヤッ!」


そこには周囲のアリ型が吹き飛ぶほどの衝撃波と大量のがれきを作り出す美少女がいた。次へと向かう本人は至ってケロッとしてるがその衝撃波は3人の所にも届いていた。



「…。思っていたよりとんでもないわね…」


「うわぁ…パンチのはずなのに爆撃みたいに派手に吹っ飛んでるよ…」


「フフッ♪りっちゃんの事だから今頃新しいおもちゃを見つけたみたいに笑顔なはずなのです。いえ、私に嫌われるかなぁとか考えてそうなのです」



「これなら早く終わらせてバーベキューでもできそうだね!でも…大丈夫!メイちゃんが僕を嫌うわけないって!だから早くいなくなってよメイちゃんとイチャイチャしたりないんだ!」


いけない!あと…あれぇ?5基しかない…。これならすぐかな!

移動も攻撃も高速な為に傍からだと瞬間移動してアリ塚の前で現れてその瞬間にアリ塚が吹っ飛ぶと言うようにしか見えないが本人は周りが遅く感じている。


「これで終わりかな…。近くで固まっててよかった…。お陰で今日は休めそうだね」


因みに現在地は旭市。つまりは気づかないうちに九十九里浜を制圧していたのだが、それが本人に分かるのは帰ってきた後だった。



「ただいま戻りました!意外とできるもんですね!」


「どこにいたの?あたしたちからは見えなかったわ」


「えっと、近くに切り立った断崖がありましたよ」


「あっ~…。そこまで行ったか…。」


南は呆れと諦めを含んだ顔だった


「小梅?どういうことなの?」


「多分千葉県にある屛風ヶ浦という景勝地で…。九十九里浜の北端…かな?」


南が目をそらすと間宮は六花の口元をつかみ左右に伸ばした。


「あたし達がひたすら歩く羽目になるじゃないの!このオタンコナス!」


ふぇふへほ、ほへへふふはへいへふははいへふは!<ですけど、これで車で行けるじゃないですか!>


「何ですって?六花ちゃんはお転婆さんだからお仕置きが必要かしら?」


間宮は手を離すとスッと対六花リーサルウェポンの前に連れ出した。


「りっちゃん?説明するのです」


「申し訳ございません」


「説明するのですと言ったはずなのですよ」


「いえ!これはその…」


「アイクのアリ塚を壊してくれたのはいいのです。ついでにアイクを一掃したのも大したことじゃないのです。私は死なないからって突っ込んでいくことに怒っているのです。そんなりっちゃんなんて大嫌いなのです!」


「それは…。ごめん」


「りっちゃんは私が嫌いなのです?」


「そんなことは無いよ!いつも大好きだし、その…」


「ならこれから言うことを守ったら許してあげるのです」


「守るから!嫌いには…」


「まずは突っ込むなら相談するのです。そうしないとすごく心配なのです。次に自分の体を大事にするのです。このままじゃいつか壊れるのです。そして、私にたまには甘えるのです…。いつもりっちゃんは抱え込むのです。ってこの前も行ったのです!それが守れないなら添い寝もお休みのキスもお預けなのです!」


うぅ…。メイちゃんだけには頭が上がらないなぁ…。考えることは多分バレバレだからなぁ…。10歳から離れることなく過ごしてきたから大体の行動原理は読めるんだろうな…。


「添い寝にキス…。素直に羨ましいわ」


「これって下手したら100万円台のサービスになるのかなぁ」


「「でも流石は芽衣ちゃん!六花ちゃんの制御は達人級ね」」



「あの~お二人とも?私思うんだけど最近はスキンシップ激しめじゃないですかぁ?」


「りっちゃんが元に戻っただけなのです」


「この前の件で何かつまりが解消されまして」


今の状況は運転する間宮先輩と、苦笑する南先輩と、後部座席で座る僕と、足の間でこちらを向いて桃缶をねだるメイちゃん。

まぁ…可愛いからいっか…。そう南は思うのだった。




ここからは六花ちゃんをシスコン僕っ子美少女にしたいです

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