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交流訓練と可愛い後輩

深夜テンション発生中

「それで復讐はどういう結末を迎えましたか?」


「簡単だよぉ。軍はなくなり、レジスタンス(わたしたち)ができた」


「そうですか…。復讐なんてしませんよ。お姉ちゃんが覚えてもらえてるだけで十分ですから。それに水無月先輩、教えてくれてありがとうございます」


塩原…。お前の妹は強いと思うぞ。

そんなことを思っていると塩原ちゃんが焦ったかのように話しかけてきた。


「それよりも訓練しないとですよ!お姉ちゃんに強くなるって誓ってるんですよ!ほら南先輩!射撃教えてください!水無月先輩…じゃなくて黒井先輩!偵察について教えてください!」


しっかり者は姉妹揃って同じかぁ。

するとメイちゃんは頬を膨らませてこちらに向かってきた。あれは相当なものだなぁ…。ロールケーキ食べちゃった時もあんな感じだったし。


「りっちゃん!教官命令なのです!今回は人間にできる技を教えるのですよ!」


「じゃあ死ぬ気で見つけ「根性論は駄目なのです」


「気配を殺すとか「その異次元級の影の薄め方もダメなのです」


そう、あらゆるところに能力が使われるのがこの能力の欠点。しかも無意識に適切な力量になるのがさらに追い打ちをかける。例えるなら瓦を割るのとアイクを吹っ飛ばすのではあまり違いが出ない。だから外国語を聞けば言語学が強化されて翻訳されるし、ものを探すときは第六感が働く。更には時間が足りないって思ったら自分が高速で動けるようになった。


「メイちゃんの可愛いところ自慢」


「「是非とも聞きたいです!!」」


「ヒナちゃん。そこの二人とりっちゃんに電撃を撃つのです」



「「ひどい目にあった…」」


「今日はくさやかぁ」


仕方ない、可愛い自慢は後でにして仕事をしよう。


「で?何をすればいいですか?教官殿」


「苦しゅうないのです!ならみんなで一緒に射撃訓練なのです」


射撃訓練ということで僕は武器庫から取ってきたボルトアクションライフルとレジスタンス制式アサルトライフルを持ってレーンに向かった。他の班員は驚いてるけど一応僕は軍所属だった頃の自警団出身ですよ?アサルトライフルとかボルトアクションライフル位使いますよ。


「しかし当たるのぉ?いつも接近戦の六花ちゃんが珍し~」


「撃てるのかしら…」


「雪でも降りそうなのです」


屋外だから計算しないと…距離100m、風速2メートルの右からの風。弾頭の重さも考えて、重力とその他諸々。このあたりかな。

見事に真ん中でにあたって、アサルトライフルでもワンホールで当てることができた。やはりなまってはなかったなぁ。


「こんなもんかな?南先輩、どうですかね」


「流石は我が分隊の自慢の子だねぇ」


「まさか…。六花ちゃんに負けるとは…」


「六花お姉ちゃんすごーい!」


「りっちゃん!五十鈴ちゃん達がドン引きしてるのです!」



「そこのバカりっちゃんに向かって撃つのです。大丈夫、そこに装填してあるのは死にはしない弾なのです」


「はぁ…分かったけど…」


「なんか罪悪感」


「多分…実弾でも効果ない…」


「私もさっき見たから分かる」


僕の向かいからは4人からの容赦ない射撃をされるけど狙いが甘い。まるで当てたくないような撃ち方だ。そうだ!少し煽ってみよう。



「素早くて狙えないっ!」


「追い付かないよぉ~」


「あれは…弾を避けつつ…マフラー編んでる…」


「でも弾はしっかり避けてる」


「真面目にやるのです!」パパパパパ!!


「あべし!」


痛たたた…。地味に痛いなぁ、この弾。怪我はしないけど当たるのはよしておこう。



「当たるけど…」


「当たるんだけどねぇ」


「当たるのですが…」


「もう電撃にしない?」


メンバーチェンジして44分隊のメンバーになって、大分当たる弾は増えてきた。でも痛いから掴んで回収して置いた。そして日向はやめなさい。それは中々痛いから。


「えーと…。ここまで当たらないアイクはいないわ!目で追えるようになっただけで東城教官がぶっ倒れる程の腕前よ」


「六花ちゃんはいくら撃ちこんでもピンピンしてるから気にせずに動く予想範囲にばらまけば当たるよぉ」


「後で良く言っておきます」



「対アイク戦の基本は戦力把握とトラップにかけることよ。ここで問題、谷間にアリ型10体がいた時、罠はどうしたほうがいいかしら?はい、北島さん」


「六花先輩は装備に入りますか?」


「入りませんし、入れさせないわ」


「なら対アイク地雷を設置後射撃です!」


「はい!」


「何かしら六花ちゃん」


「航空爆「ないわ」ミサイ「ないわよ」なら突「貴女だけよ」分かりません!」


「よろしいわ」



「まずは手の怪我から説明するのです」


「ちょっと待って!何で縛られてるの!」


「腕の脱臼はこう治すのです」


メイちゃんは僕の肩をつかみ、素早く肩の関節を外すとまた元に戻した。あのぉ…痛いのですが…。


「こう…?」


「筋がいいのです!」


小さい女の子が僕の体で遊んでるけどやってるのは拷問だからね!ほら二階堂ちゃん!面白いからってスポスポ関節外さない!痛いんだから。


「血を取ると…小人さん…可愛い…」


リッカーズがどんどん増えてしまうなぁ。まぁ…働き手が増えるからいいか…。

こうして不思議な交流訓練は幕を閉じた。


布団…ねむい、うま

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