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年長組の非公式作戦

文章研究中!違和感しかないけど温かい目で見ていてください。今回少し流血表現やグロテスクな描写を入れています。

オアフ島 ワイメアバレー 

「今回は僕達にだけ召集が来たのはこういう事ですか」


そうついついぼやいてしまうような任務内容、それは麻薬製造・密売組織の【ラジャ・ハリモウ】カルテルの幹部の暗殺及び構成員の無力化。彼らは他にも誘拐や武器製造、売春斡旋や強盗など好き放題やっている。依頼元は東南アジア諸国連合で、内容は全員の確保及び引き渡しだったがどうも怪しいというところで日本側が確保して引き渡しはせず監獄に放り込むか抵抗したらこの世からおさらばという任務が非公式に伝えられてこの街にいる。日本と東南アジア諸国連合はオアフ島を半分こにして暮らしているが時々流入する東南アジア諸国連合の人たちがいる。僕も自警団員時代はよく相手したもんだよ。大体押し切られて入って足を撃たれて送還が多かったけど。


「つまりはクズとジャンキーを1人残さず殺せってことよね~」


南先輩は愛用の25mmでなく対人用の7・62mm弾のセミオートマチックのスナイパーライフルを担いでカルテルが陣取っているアジトより約2km離れた僕らの張り込む予定の山の高台に上っている。


「これは私達だけにしかできない任務よね。ヒナちゃんは消し去るし、メイちゃんはショックが大きすぎるし」


「全く、ハンターオブシチリアが新しいボスの方針で犯罪行為をしなくなったと思ったら傘下のギャングが暴れだすなんて…。こんな時なんだからおとなしくしてろとと思いますけどね」


そうこうしていたら目的地に着いた。眼下には岩肌と人工的に掘られた洞窟に人が出入りしているのが見える。旗まで出していたので警戒してないし、むしろばれてないと思っているらしい。しかしこの場所のネタ元は何処なんだろ?東南アジア諸国連合だったらもっと警戒してるはず。あそこほど賄賂で何とか出来るところはないから。共通通貨のレジスタンスドルで1000払えば多分監獄から出られるでしょ?多分。


「むしろ、重しが無くなったから暴れたとかじゃないの」


「私はここから狙うねぇ」


先輩はカモフラージュ用のカメレオンシートを被って射撃姿勢に入ったようだった。


「スキャニングは完了してるからスポッターもできるわよ」


「こちらもこれで情報を集めてますね」


これとは葉月研究室で開発された通信・会話傍受機のことで、人の声を向けたほうから検知して内容を伝える便利道具。主に諜報部隊が重宝してる…。なんてね♪…こほん!とりあえず便利なものなのだ!


『なぁ、聞いたか?』


『何のことだ?』


『新しいハンターオブシチリアのボスは俺らみたいな商売してるところを潰すつもりなんだとさ』


『でも、腑抜けたあのファミリーの奴らは俺らにはかなわないだろうぜ』


『そうだといいが、アリフ隊がこの前殴り込みをかけた次の日、首だけで帰ってきたじゃないか』


『へ待ったんだろ』


ふむ、まだあのシチリアマフィアは健在なのか…。しかし何故犯罪行為をしてない?あの荒くれ者たちが暴れないなんておかしい。そう思っていると二人はターゲットを見つけたようだ。


「風速は…って言わなくてもいいわよね。ターゲットは5人。演説中の奴と向こうのベンチで寝てる奴。二人でビール飲んでる奴らとそこの教官ね」


「離れてるビールペアを狙うねぇ~」


2発のサプレッサーの付いた銃からのぐぐもった銃声の後、奴らはつまみに鉛弾をいただいたようで血しぶきをまき散らして茂みの中に沈んだ。


「タンゴダウン。次は気持ちよく寝てる奴を永遠に眠らせてあげなさい」


「ラジャ~」


寝てた奴はそのままの格好で夢の世界から地獄に送られたらしい。残るは教官と演説してる小太りのアジア系のおっさんぐらい。するとあわただしくなった。しかしこちらの作戦がばれたとしたら要人は中に入るはず。じゃあなんだろう?その答えはすぐに判明した。


「アジトに向けてAFVとAPCが来たわよ!でもあのエンブレムは!なんてこと!一番会いたくない奴らが来たわよ!」


「マスケットと剣のクロスの真ん中に狼の顔…。ハンターオブシチリアの部隊だねぇ」


「とりあえず、会話を傍受します!」


傍受機を無線につないで様子を見ることにした。すると女性が一人おりてきて話し始めた。


『ボンジョルノ!アーマット!元気だったかしら?突然で悪かったわね』


『オルカ様!どうしてこのような所に?』


『ボスから頼まれたのよ。』


『はぁ…。何をです』


『決まってるじゃない!カネ・コルソ!アッサルト!』


見る見るうちにカルテルのメンバーが殺されている。しかも昔よりも動きが速くてまるで特殊部隊だった。おかしい…。あそこまでメンバーの士気は取れていなかったはずだ。数10分経ちリーダー格の男以外はハチの巣にされていた。


『後は貴方だけなのだけど。貴方はまだ使い道があるから取っておくわ』


『何故我々を裏切った!お前らもマフィアなんだろ?堅気の仕事ばかり何故やる!』


『あら?簡単よ。ドン・ソーレが堅気で商売をしろと言うからその通りにしているだけよ』


ドン・ソーレか。新しいボスはどうやら目立ちたがらないようだ。そしてハンターオブシチリアのメンバーは死体の処理をして帰っていった。




オアフ島 ヒッカム航空基地 司令室前廊下


「めんどくさいのが来て全部持ってかれたわね」


「スナイピングしたのにね~」


どうやら彼らは犯罪行為をしないのではなく、邪魔者になる派閥を消して表面上大人しくなっていただけだった。そんなことを言いながら司令室のドアを開けると2人の人間がいた。


「お帰り六花」


「ボンジョルノ~!カーネ」


「なぜここにいるんだ?オルカ」


「オルカなんて懐かしいわね!今はマリアよ」


このオルカとはハンターオブシチリアの実働部隊のトップであり、先ほど話していた女性もこの人。性格は明るい声で拷問や殺人を行うサイコパスっぽい人。自警団員時代にメンバーと殺し合いをしていたからファミリー内での僕の通称はカーネ。犬である。それも食いついたら死ぬまで相手を狙う猟犬だとこの人に言われたこともある。


「今はやけにおとなしいですね。悪事をするならファミリーごと吹き飛ばすけど」


「嫌ねぇ。今はドン・ソーレの命令でしてはいけないのよ」


「ほう!ドン・ソーレとやらは人格者ですね」


「ジョークも程々にしてほしいわ。あそこまで残酷な人は居ないわよ」


「ふーん」


どうやら悪事は本当にやらないようだ。ドン・ソーレとやらに完全に服従している事がなんとなくわかった。


「相当なやり手だな」


「若い…。いや、若すぎるけどあそこまでマフィアのボスに会ってる方は居ないわ」


すると司令室のドアが開いた。


イタリア語出来る人ならピンと来るはずです。

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