いつものメンバー
8月某日 元日本国領 房総半島
「あ~つ~い~。暑いよ水無月君~!」
そう隣の間宮日穂先輩が僕に くっついたままぼやく。
「なら離れて下さいよ間宮先輩。暑苦しい」
「いーじゃーん!ボクと君の仲じゃないのー! どーせ君はミントの冷寒キャンディーをメイちゃん用に持ってるでしょー?ひとつあたしにくだs」
「あげません」
「ヒドッ」
間宮先輩は生物班の隊長のお姉さん的な... いやオネエさん的な、が正しいだろう。彼は俗に言う男の娘だ。黙っていると頼りになる工兵の黒髪ポニテ美少女(?)だが話すとオネエ口調なのが残念な人である。全く...
「飴あるのー?ちょーだーい」
「だからあげませんってば」
「ケチだなぁ~。そんなに甘やかすとメイちゃんわがままな子になっちゃうぞー」
こっちは南小梅先輩でのんびりした副隊長でマークスマン。髪が邪魔と短く切っているがいつも間宮先輩から髪を大事にしろと叱られている。援護は凄いけど無線で声聞くと気が抜けると言うかなんと言うか...
「りっちゃん!飴さんはみんなで食べるから美味しいと思うのです!」
と、言っているのが先程から話題に上がってた本人の五月芽衣ちゃん。みんなの 妹分でアイドルである。分隊内最年少であり僕の3人だけの親族の1人。のハワイ諸島での人気は高く、遅刻しそうならどこかともなくヘリが迎えに来るとか何とか。ちなみに衛生兵。
「「そーだそーだ!」」
「はぁ... 分かりましたよ。食べましょうか。」
そして僕は水無月六花ポイントマンであり突撃兼囮役。
「「「やったー!」」」
こうして僕の分は無くなるのであった...
しばらくして...
「あたしたちの任務ってやっぱりこうなるのよね~」
「えぇ、それが目的ですしね」
「私疲れたー」
「何でアイク達はわざわざ虫を改造したのです... きゃっ!顔に体液が!」
あの後休憩した僕達の前にいきなりカマキリが飛んで来た。まぁカマキリといっても全長10~20メートルはあるけど。それで結果、団長からの偵察任務が討伐任務になってしまっていた。
「みんな残弾は?」
「あたしはアサルトライフル残り2マガジンかな~。余裕よ~」
「私は3マガジン~」
「サブマシンガン用が3つなのです。りっちゃんは?」
「ショットガンは後20発と大太刀一本あるよ」
「全員無事だし。あたし達の家に帰りましょー」
「「「おー!」」」
その後何にも会わず航空基地に帰る事が出来た。