寮とゲームと5人の姉妹
オッス、お願いしまーす。今回から日常とゲーム編はっじまるよー。(biim風)
ハワイ オアフ島 ヒッカム航空基地内居住区
「やっと寮に帰れますね…」
「温かいシャワーとお風呂に入りたいわね」
「私は部屋で休めれば何でもいいや」
「お腹すいたのです…」
僕達は約2日ぶりにこの基地の端っこにある一軒家に戻ってきた。1階は黒井家で2階が先輩方のスペース。だからこそ親父と先輩方は、ほぼ家族のようなものである。ほとんど親父は帰ってこないので、44分隊の家と化してはいるが。
「まずはお風呂!その後ご飯!そして今1030!遊ぶわよ~!」
「確かに3人は生臭いねぇ」
「遠距離で戦えるのはいいわね」
「僕はハサミムシのせいでかなりべっとり付いてますからお風呂入りたいですね」
「いやぁ~いい気持ちなのです~」
「今回やけに疲れたな…」
「いやぁ…お風呂はいいねぇ」
「温かいお湯はいいわね」
あのー…。よく考えたら男子がいるけどね…。間宮先輩はまぁ…。「あたしは元は女好きだったのよ!今は性格が反転してる…。この意味は分かるわね?」だそうだ。間宮先輩の部屋に張り付けられてるのはイケメンの隊員の盗撮ポスターだから多分そっちの人だと思う。まぁ…薬の力で今では女性ホルモンしか出ないみたいだから。
「メイちゃんの肌は傷一つないわね」
「すごいよねぇ」
「背中は何か駄目なのですぅ!」
先輩方は訓練とかアイク戦で傷跡だらけだけどメイちゃんは怪我は綺麗に治るからね。僕は継ぎ接ぎだらけだから…。すると日向が入ってきた。
「お姉ちゃん達はやっぱりここにいたのね!私も入る!」
「ちょっと待ちなさい!ここに入ると!」
「確実にしびれるねぇ」
「駄目なのですぅ」
予想通りの電気が走った。今回の入浴剤は塩化物泉かー。これは電気風呂みたいだね。
「腕がしびれるわね」
「私達の方に入ってきたらしびれるどころじゃないね」
「流石ピンピンしているのです」
「お姉ちゃんは相変わらず好きだねこれ」
好きではないんだけど疲れは取れるからなぁ。
「そろそろ上がるわよ。昼ご飯は何にするのかしら?」
卵と鶏肉あるからオムライスにしようかな?でも親子丼も捨てがたい。そういえば、資源で困ったことはなかったな。食糧生産設備もあるし、鉄はコガネムシ型で代用できるし、アルミとかはその他のアイク達の外骨格が使えるし。鉱物資源も海底から採掘して獲得してるし。石油は電気に置き換えられてるし。あれ?元の暮らしより豊かな生活してない?
「オムライスにしましょうか」
「いいねぇ」
「「オムライス!」」
好きだねー。オムライス。そういえば、料理は僕の役目になってるよね。メイちゃんは何でも甘くするし、先輩方は出来ないしで消去法で僕なんだろうけど。その代わり他の事は任せきり。
「さて!作るからバッテリー充電お願い」
「ほいさー!」
寮の電力はそこの発電機な妹が賄っている。しかも置いてあるのは発電所用の充電池なので、満杯にすると1週間工場を動かしたままにできるほどの電力があるらしい。本人曰く電気はよほど空腹でなければいくらでも作れるそう。
「充電オッケー!」
「さて、頑張りますか!」
水無月調理中…。
「出来ましたよ!各自運んでください!」
「待ってたわ!」
「んぇ?もうできたの?」
「運ぶのです!」
調理過程が飛ばされた気がするんだけど…。気のせいかなぁ?
「「「「「いただきます!」」」」」
「チキンライスの味がちょうどいいわ」
「いいなぁ。味はあまり感じなくてさぁ」
「トマトケチャップの甘みと鶏肉の旨味が合わさっておいしいのです!」
「おいしい!」
良かった…。料理もレパートリーを増やさなきゃな。隊員食堂の人に聞かないとなぁ。
「「「「「ごちそうさまでした」」」」」
「ねぇ、小梅お姉ちゃん!私あのゲームやりたい!」
「あれねぇ。私達以外でアバターある人は?」
「あるわよ。ちょくちょくレベルもあげたから楽しみね」
「ありますけどねぇ…。葉月さんがふざけたようで…」
「あるのです!」
あのゲームとは葉月さんが開発したゲーム機と葉月クエストなるカセット。ゲーム機で筋力などを測定して自分と同じステータスのアバターが作れるもので、あまりの弱ステータスができるため隊員以外からは人気のない代物だ。
「じゃあ、始めようかぁ」
「みんなログイン出来たねぇ」
「やっぱりシールダーでチートステータスですよね…」
「何でそんなキャラ出来るのよ…」
「力を込めてと葉月姐さんに言われて…」
「「あ~…。なるほど」」
「私はヒーラーなのです」
「私はウィッチだよ!」
「あたしはバーサーカーね」
「アーチャーだよぉ」
「では、全員集合したから移動しますかぁ!」
「「「「おー!」」」」
次回に続く!by作者
次回!ゲームで遊ぶ!デュエルスタンバイ!