表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/144

第一鴨川救出戦

まだ帰らない。そして新種出します。これでレジスタンスの損耗と新しい武器が増えるよ!やったね!りっちゃん!

日本 千葉県 鴨川市 レジスタンス第6戦車大隊


「先行している歩兵隊が鴨川市に到着したとの通信です」

どうやら俺らの方には余りアイクが配備されていないようだ。しかし先ほど西から爆撃の音がしたがあの子たちの援護として派遣されたのだろうか?それより、何だかおかしい…。アイク達がいた痕跡はあるが肝心の奴らが見えない…。普通ならもっと巣とかがあるのだが、まるで急いで逃げたような…。そう、何者かに追いかけられた跡だ。


「隊長!緊急事態です!鴨川市に入った部隊が突如姿を消しました!隊員達の個別信号がないんです!」


やはり何かいるな。


「いったん歩兵隊を撤退させろ!あとどのくらい生きてる?」


「第14大隊が異変に気づいて、水族館跡に立てこもってます!彼らからは<アイクどもは逃げたんじゃない、食われたんだ!そっちも空とビルの隙間に警戒しろ!>とだけの無線が」


空だと?蜂型でもいるのか?いや、蜂型なら低空を飛ぶはずだ…。食われた?


「対空警戒!レーダーを起動しろ!対空兵器も用意だ!」


するとすぐ報告が俺に入った。


「高度1000mに飛行物体!空戦用のトンボ型です!数匹が急降下しています!直下の82分隊の信号が消えました…」


「なるほど…。そういうことか!」


彼らはこれを見ていたのだ。だから空に警戒をさせたのか。


「大変です!第4戦車大隊と第5戦車大隊が敵と遭遇!しかしどこから来たかわからないようです!」


おかしい…彼らは少し離れた平野部に布陣していて、我々と違って連れてきた自走砲や榴弾砲を置いて待機していたはずだ。見張りをしなかったのか?


「移動していた戦車が地中からはさみのようなもので切断されたと言っていますが…」


まさか!新種がいるのか?しかし町ではビルの隙間と言っていたがこちらにも新種がいるのか?すると前で偵察の為、場所を動いたジープが地中より突き刺されていた。


「隊長!無線の奴です!」


なぜ今動いた奴は攻撃をされたのにほぼ同じ場所の俺達は攻撃されないんだ?やられたのは移動しようとした奴だけだ…。つまりは。


「大隊全員!動くなよ!こいつらは動く振動か何かに反応している。応援を呼ぶが、このことを説明しろ!いいな!」


「イエッサー!」




日本 千葉県 木更津駐屯地


追加での司令からの任務が来たが、さっきのの予感は的中した。「鴨川市にいる部隊が孤立しているらしい。2つの新種がいると言われている。1つは振動に反応するようだ。もう一つは建物の隙間とかに隠れて隊員達を排除しているらしい。まずは前者の振動に反応する奴に囲まれている戦車大隊を救出。その後、水族館跡にいる14歩兵大隊を戦車大隊と協力して救出する。しかも上空にはトンボ型がいて地上攻撃するのを14歩兵大隊が確認した。以上だ!健闘を祈る」とのことだ。今めんどくさいのが3つになったなぁ。日向には黙っておこう。


「新種ねぇ?私は戦闘中のパニックで見間違えたんだと思うけどねぇ」


「でも進化しているのかもしれないわ。とりあえず向かいましょう!」


しかし歩くとなると大変だなぁ。腐っても駐屯地。車両が残ってそうだけど。


「中の確認終わったのです。これは南先輩用の25mmの機関砲弾なのです。そしてりっちゃんのショットガンの弾と中にガソリンとバイクがあったから持ってきたのです」


「バイクがあるならもうあたし達は歩く必要はないわね!何台あるの?って2台かぁ」


「そうなのです…」


「2台あるなら、まぁ…大丈夫ね」


先輩方は車両操作訓練を完了しているので運転するが、僕らはまだなので乗せてもらう事となる。


「日穂さーん?どう見ても精々子供一人分くらいしか相乗りスペース無いよ~」


「大丈夫よ。それだけあれば行けるわ」


「あ~!なるほどねぇ!私も分かったよ~」


何だかわからないが嫌な予感が…。



で、今僕は身体強化してバイクと並走している。


「何で僕だけ走り何ですか~!」


「デイジーカッターの件のお仕置きよ」


「知らなかったんですって!」


「今、救出しに行く部隊から、何事かと連絡が来て取り繕うの大変だったのよ!」


「それはすみません」


「私は葉月さんから<団長の今の髪型も鋸山そっくりね>って言われて水吹いちゃったよ」


あの人やっぱり見てるのか…。頭も鋸山も。


「そんなことよりそろそろよ。降りて進みましょ」



しばらく歩くと平野部に向かっているキャタピラの跡があった。


「もうすぐ合流しそうね」


「見えたよ!でもあれじゃあ絶望的かな…」


遠くに破壊された戦車や自走砲が見えた。


「確認しに行ったほうがいいと思うのです」


目的地に着くと、破壊された戦車や自走砲などの車両とその乗組員が転がっていた。生存者は?と聞くと


「この8人の人以外は手遅れなのです」


そうメイちゃんは治療しながら答えた。


「うーん?みんな来て!」


間宮先輩は全員を集めて言った。


「このあたりの土だけやけに柔らかいの。しかも大きな反応かあるわ!多分振動を感じるまで地中にいるのよ。水無月君はここに爆発するものを置いてくれる?」



僕は間宮先輩の言う通りに砲弾と燃料を1か所に集めた。それを間宮先輩はプラスチック爆薬で爆破するらしい。


「行くわよ!3・2・1・Fire ㏌ the hole!」


爆発後、驚いたのか新種の正体が分かった。


「でかいハサミムシ?」


出てきたのは5匹の40m程のハサミムシだった。


「いくわよ!」


「分かりましたのです!」


二人が攻撃しているがそう攻撃してこない。しかもメイちゃんの弾でも易々と貫通しているということは外骨格は地下で暮らしている為退化しているらしい。こちらも負けずにやってきますか!


「まずははさみを切らないとですかね?」


後ろに回るとこちらにはさみは向けるが遅過ぎる。多分、待ち伏せ型なのだろう。その為、一方的な試合となった。



何とか全てを倒したところで、葉月姐さんから通信があった。


「はい。こちら水無月。どうしました?」


「ハサミムシ型のサンプルが欲しいなって」


「報酬は?」


「1部位5000は出すわよ!」


「はさみ1つは日向の説得するならタダで渡します」


「高いわねぇ…まぁそれに比べたらお安い御用よ。じゃあね!」


これで僕も頭がストレスで鋸山にならなくてよくなったな。


「さぁ!第6も助けるわよ!」


「「「おー!」」」



「多分あれが第6戦車大隊ね」


「見たところ無事みたいだねぇ」


「情報もこの部隊から来てましたから対応したのかもしれません」


「怪我人は居なそうなのです」


「おーい!増援か?ってあの時の嬢ちゃん達か!俺だよ!館山守備隊長の!」


あの時の守備隊長がその場にいた。なるほど、作戦指揮なら適材だ。


「よくご無事で」


「あぁ…。唯一動いたジープの奴らは軽傷で済んだな。そこで振動に反応するって気づいてな」


「やっぱりね!ここに爆薬を置いて…。水無月君!さっきの所から自走砲の榴弾とってきて!」


さて、またパシリかぁ…。


数分後


「お待たせしました。これでいいですか?」


「十分すぎるくらいよ」


「冗談だろ…あれ一つでも女性が一人で持つもんじゃないぞ」


「さて!3・2・1・Fire ㏌ the hole!]


<ぎゃりりり>


「こっちは三匹だねぇ」


「何匹でも綺麗に倒せば葉月姐さんから大金と日向の説得をしなくていい権利がもらえるそうです!」


「それはいい知らせね!」


「頑張るぞー」


「最高なのです!」


みんな嫌だったのか…。


その後はそれはそれは見事な素材が取れたとか。



「嬢ちゃん達ありがとな!それで作戦だとここから水族館跡に進撃するんだよな?他の部隊は?」


「増援は私達のみ。戦車大隊なら、この隊以外は一つだけの榴弾砲クルーの8人を残して、全滅してたわよ。移動して逃げようとしたようね」


「そうか、これは戦争だ。仕方ない。なら俺らは進撃するぞ!」




鴨川市内


「しかし、アイク達がいませんね」


「あぁ。それなら14歩兵大隊が食われたとか言っていたが…。どういうことか…。」


「メイちゃんは中に入っていて待っててねぇ」


「えぇ…?分かったのです」


「南先輩も気づいてたんですね」


「当たり前じゃん。スナイパーたるもの風景の変化に気づかなきゃ」


「スキャニング成功。あれはカメレオンかしら?同種に絞ってスキャンしたらこの街に2体いるわね」


「多分だけどアイク達も昆虫より知能がある存在も作れるようになったのかなぁ」


「でもこの様子だと、大量には作れないってとこですかね」


「何のことだ?嬢ちゃん達?」


「隊長はその場で空に警戒してその自走対空砲を構えておいてください」


「小梅ちゃんはその雑居ビルの3階の左から3つ目の窓を狙って」


「その1m右にいってその後上に50㎝で頭でしょ?」


「見えるのかしら?」


「トカゲっぽいシルエットの空気の乱れでなければ」


「流石最高のスナイパーね」


「いいスポッターがいるからねぇ」


銃声と呼ぶより砲撃音のような音の後、壁から緑色の30m程のカメレオンが落ちてきた。


「後は、600m先ののアパートの上で呑気に日向ぼっこ中よ」


「はいよー」


また同じように緑の奴が落ちてきた。しかもヘッドショット1発で仕留めるとは…。


「周辺に反応なし。水族館跡にいる14歩兵大隊は第6戦車大隊に任せて撤退とするわよ」


そして僕達はやっと、仮設飛行場に来たセスナ機で家に帰れるのであった





最近深夜テンションで書き上げる今日この頃…。鋸山付近在住の方には申し訳ないですが、千葉で山と考えたら鋸山だったんです!反省はほとんどして無いですけど…。うまくできた感はあります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ