電気と銃と大太刀と
今回は武器紹介小ネタ設定回です。
ハワイ ヒッカム航空基地 第3訓練エリア
「というわけで、みんな大好きシューティングレンジに来ました~!」
買い物の次の日はシューティングレンジねぇ?何でこの子は顔パスで入れるのかなぁ?担当教官は…東城さん。あっ…。なるほど。だからそこにいるのか。そしてなぜいる親父。
「あたしは好きだからいいけど、何で休みに訓練エリアなのよ?」
「チホお姉達は護衛任務だからお休みじゃないよ?昨日も監視任務してたでしょ?」
「やはり私達、ばれてたのね」
「チホお姉のスキャンは何か背中がぞわぞわ~ってするからわかるの!」
「いたのですか!?ならあの時対応してほしかったのです!」
「そこのりっちゃんが止めるんだもん~」
やっぱりメイちゃん気が付かないのか…。大丈夫かな、この子…
「りっちゃんの事だから事実なのでしょうね…」
「それより!私早く新しい葉月印のおもちゃで遊びたいの~!」
そのおもちゃとは、そこの試作品が乱雑に積まれたワゴンの中身と2mのペンギン型の何かの事ですか?僕はこれらを性能試験の対象と呼ぶんだけど…。
「水無月君!安心して!爆発はしないから!」
「安心できません。葉月姐さん」
「そんなことより、遊ぶよお姉ちゃん達!」
「まぁ。やるしかないですよね」
「日向ちゃん、いつもこれをやっているのね…」
「私はどれにしようかなぁ?…水鉄砲?」
「それを選ぶとは南ちゃんお目が高い!それは服だけを溶かすスライム銃だよ!」
「ほぉ…。おいくらで?」
「南先輩!それはポイするのです!」
先輩に戻ってるけど二人とも気にしてないからいいのかな?
「ちぇ、ばれたかー」
「あたしはこれかしら?」
「レーザーライフルね!それは撃ってのお楽しみだよ」
「葉月さーん!これ2秒しか打てないわよ~」
「電池がすぐ切れるのが欠点だけど」
「これじゃ、アサルトライフルの方がいいわね」
「僕は…。これで」
「あー小型ミサイルランチャーね…。水無月君でよかったわ」
撃ったら、爆発したんだけど。
「撃つと爆発すると早くいってくれませんかね!」
「爆発するのではなく、高速で戻ってくるだけよ!」
「同じです!」
「なんか嫌な予感がするけど、これなのです」
「それは、ケモ耳が生えるわ」
「可愛いのです!りっちゃん食らうのです!」
「まぁ…。自分がね…」
「はにゃーん!」
「うさ耳!」
「水無月君。カメラは」
「ありますよ」
「写真撮っちゃダメなのです!恥ずかしいのです!」
「私はこのペンギン!」
「このペンギンは日向ちゃんしか使えないからね」
「…なぁ東城。あれはファランクスだよな?」
「恐らくは」
「ペンギンファイヤー!」
プーッ!プーッ!
「ファランクスだな」
「えぇ、ファランクスです」
「もー!ペンギンさん3号だよ!」
「なになに?<五月日向専用能力使用玩具 ペンギンさん3号>?どこのファランクスとってきたんだ?」
「黒井司令!ウチの夕月のファランクスが紛失し…すみません何ですか?これは?」
「うちの娘のバニー姿とペンギンと化したファランクス。どっちの事だ?」
「どちらも詳しく聞きたいですが、バニーよりペンギンの方で」
「お前の艦のものだろう?これ。悪いな。こっちもうちの娘の犯行だ」
「いえ!問題はありません!よく整備されていて…。ペンギン以外は改良されています!」
その後。日向ちゃんが外したファランクスはペンギン4兄弟になり、これで海軍部希望者が増えたとか。
「でだ。葉月の姉貴。俺の可愛い娘達にどんな武器を渡してるんだ?こんなポンコツじゃないよな?」
「当たり前じゃない!このポンコツは酒のノリで作ったものよ!」
「そのポンコツの材料はどうした?」
「その可愛い娘達に頼み込んで回収してもらったものよ!ポケットマネーでお駄賃は払ってるわよ!」
「…ちゃんとしたものなんだろうな?」
「当たり前よ…」
「まずこれにするか。うむずいぶん軽い刀だな。」
「水無月君用の大太刀ね。普通より強度は10倍、重さを60%カットよ。アイクのカマキリ型の外骨格から作ったわ。」
「だから緑色なのか。次はこのアサルトライフルだな。随分重たいな」
「撃てば分かるわ」
「そうか、なら。単射で一発。くっ!反動が強いな。これは?」
「そこの間宮ちゃんのよ。HK417に見えるけど中に入ってるの50口径の短小弾よ。反動軽減デバイス付けてるから並みの男性でも撃てないこともないわ」
「これを軽々と使う奴はゴリラなm」
「乙女にゴリラとは失礼ね!」
「…気を取り直していこう。スナイパーライフルか?何か弾がでかくないか?」
「25㎜ですからねぇ。弾も榴弾からAPFSDSまであるよ!」
「選抜射手だからセミオートマチックとかじゃないのか?南」
「慣れてるボルトアクションがいいんだよ。団長。」
「それ担いでるとお前が小さく見えるな」
「ちっちゃくて可愛いでしょ?」
「娘達よりは劣るな」
「そうね~」
「ショットガンは誰のだ?」
「それは水無月君のサブウェポンだね。精々、柔らかい相手しか効かないね。フツーのショットガンだし」
「それで、このおもちゃみたいなアサルトライフルは?いや誰のかは分かるがな…。オレンジ色だし5・8㎜弾だし、横にでかでかとサツキスペシャルって書いてあるしな」
「正しくはサブマシンガンね。PDWに近いけど。内部に反動制御デバイスがたっぷりとあって、運用しているハンドガンのデバイスなんて飾りレベルに思える程の性能。さらに、弾丸はただの5・8㎜ではなく貫通力を向上させた5・8㎜スーパーサツキスペシャル弾!手の長さに合わせたフォアグリップとサイトが弾道計算するので、赤い点を合わせるだけのサイト。横のがその距離計。さらにお分かりの通り、すごく軽い。隊員なら片手で撃てるしね。まぁ、撃ってみてくださいな」
「なんだこれは!反動がほとんどない。フルオートでも携帯電話のバイブレーション程度だぞ!」
「そうでしょう?これが1番大変だったから。硬い敵にはこれでね」
「リュックサック?グレネードでも詰めてるのか?」
「いや。横の筒」
「これは…。小さなミサイルポットか」
「水無月君がシーカーを付けた後、ボタンを押して終わり!」
「全部隊に支給しないのか?」
「誰かが気をひかないとだから難しいかな~。その前に付けに行くひとがいないし」
「でだ、あの子が何時も携帯している拳銃っぽいのはなんだ?」
「日向ちゃん用非殺傷拳銃ナイトメアね」
「司令は知らないかもですけど、よくあれで攫われてるんですよ。」
「あの弾は皮膚に刺さる程度の針付きの吸盤型の粘着弾を撃ちこむ弾で、刺さった後は分かるわよね?」
「電気が流れておやすみなさいです」
「で、俺の前でおはようございますか?まさに悪夢だな」
そのあと、ポンコツの試験は全員が協力して終わらせた。
バニーメイちゃん見たい。(脳みそトロトロ)