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平凡な僕と天才の君達  作者: 勇気堂悠那
プロローグ
2/17

プロローグ② 再会

またまた天才が出てきます!

何の分野の天才かも想像しながら読んで頂ければと思います!

「お前達は入隊日早々に問題を起こす問題児だな」

今は午前7時過ぎ。僕達『5人』は教室の前で立たされていた。


怒っているのは勿論教官だ。但し、竹刀も持っていなければ、いかついおっさんでもない。

銀髪碧眼の美女がそこには居た。シルヴィア・タイムと先程名乗っていた。


「俺は巻き込まれただけなんだが?」

そう言って両頬を腫らしながら不貞腐れているのは、伊集院(いじゅういん)(みやび)くん(18)

つい先程この教室で再会した親友であり、河野さんと同じ孤児院で育った境遇の持ち主だ。


彼は、今日この場で再会するまで3年間行方不明だったのだ。


「巻き込まれた? 私には寧ろお前を中心に騒ぎが起こっていたように見えたがな?」


その通りである。

彼に気付いた河野さんが泣きながら激怒。今まで何処にいたのか、なんで連絡をよこさなかったのか、などと詰問しながら、往復ビンタをかましまくっていた。


周りの生徒達はドン引きしながら距離を取り、僕達はなんとか伊集院君から河野さんを引き剥がし、宥めていた所に、教官が来てしまったというわけだ。


そして、今に至る。


「全く貴様らは、まだまだ学生気分が抜けていないと見えるな? いいか! 貴様らは今日から学生ではなく、軍人として扱われる! 厳しい規律を守ってもらう! 分かったか!」

教室は静まりかえっていた。

「返事はどうした!」

「「「は、はい!」」」

思わず教室の全員が背を正して返事をした━━かに見えた。


「うわ、かったりぃ」

一人だけ空気を読めない人が居た。それもすぐ隣に居た。伊集院君だった。


「貴様ぁ! なんだ、その態度は!」

当たり前のようだが、教官は激怒した。

うん。間違いない。問題児は彼一人だ。寧ろ僕達は巻き込まれた方だ。クラス全員硬直してしまっている。

昔は、こんな感じでは無かったのだけれど、この3年間彼に何があったのだろう。


「.......今は時間が無いから、お前らの処分は後ほど決める。全員これから大ホールに移動して入隊式を行う! 事前に渡された地図を確認して大ホールに移動! 今日は到着順に前から詰めて座るように! 行け!」

全員未だに硬直から解けていないようで、誰も動けなかった。

「駆け足!」

教官の再度の掛け声に慌てて、全員教室を出て行く。勿論、僕達もだ。


ここでも一人を除いて。


「貴様ぁ!」

教官の怒号を尻目に僕達は大ホールを目指した。


入隊式は、主に軍隊とは、という話がメインだった。明日から2年間、僕達は軍隊の基礎を学ぶ事になる。5時起床に始まり、座学や実技の授業、銃器の扱い、実機の動かし方などを学び、21時就寝。電子機器の持ち込みは禁止で、スマホも休みの日以外は没収される。代わりに校内の連絡手段として、腕時計型の通信機が渡された。ハイテクだ。


ちなみに伊集院君は式の開始直前に現れた。タイム教官によって無理矢理引き摺られて。


最後まで読んで頂きありがとうございます!

次回更新をお待ち下さい!

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